当館は、国内出版物を網羅的に収集する納本図書館である。また、国会および国民に奉仕する調査図書館として、諸外国からも大量の出版物を購入、交換、寄贈によって入手している。国立国会図書館分類表は、このようにして国内・国外から収集するすべての蔵書を効率的に管理し、かつ利用することを目的に、一館分類表として作成された。以下にその特徴を記す。 (1)知識の全分野を包含する一般分類表であるが、当館の蔵書構成を反映して社会科学部門に重点を置く。 (2)当館職員の接架利用と書庫管理の便宜を考慮した列挙型排架分類表である。資料の排架位置を分類記号自体によって明確に指示できるよう、一般には別置される資料群も分類体系中に取り込んである。しかしまた、書誌分類用の記号を用意するなど、書誌分類にも配慮してある。 (3)記号法は、膨大な蔵書を体系化するための高い区分能力と、保管・出納のための簡潔な表現力、そして新主題や新