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SFに関するyuyaiwskのブックマーク (6)

  • 兵站に焦点をおいたミリタリーSF──『星系出雲の兵站』 - 基本読書

    星系出雲の兵站 1 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 林譲治,Rey.Hori出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/08/21メディア: 文庫この商品を含むブログを見るミリタリーSFといえばおおむね超光速航法があり、人類よりも高度な技術力を持つ敵エイリアンがいて、英雄的艦長がいて、とお約束がある。当然すべてが同じではつまらないので、それぞれの作品ごとに、お約束をちょっと外してみたり、”どこにこだわるか”を決め(キャラクター性だったり、艦隊戦の描写だったり、兵士たちの感情だったり、経済に注目してみたり)特色が出てくるものなのだが、林譲治による作『星系出雲の兵站』でこだわっているのは、書名にも入っている通り”兵站”だ。 書のあとがきは『子供の頃から疑問に思っていたことに、TV・映画などで地球を侵略に来る宇宙人への疑問があった。どうして彼らは地球人より高度な技術を持っているのに、負けて

    兵站に焦点をおいたミリタリーSF──『星系出雲の兵站』 - 基本読書
  • アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」が死ぬほど面白いという話【GW推薦図書】

    ちょっと長文になりますが、海外SF小説の話をさせてください。 しんざきは数ある小説ジャンルの中でもSFを偏愛しておりまして、特にちょっと昔の海外SF小説が好きです。 作家で言うと、大好きなのがレイ・ブラッドベリ、オースン・スコット・カード、R・A・ラファティの3人でして、この3人の作品については(少なくとも邦訳されているものは)あらかた読んでいる筈です。いわゆる作家読みです。 ただ、そういう「大好きな作家」という枠組みとは別に、純粋に自分が面白いと思うSF小説を5作選べと言われれば、最低2冊が割込みで入ってきます。 一冊は、J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」。私はこの作品を、およそ「古典SF小説」という枠組みの中では一、二を争う大傑作だと思っていまして、ちょうど去年の今ごろ、「星を継ぐもの」の紹介を書かせていただきました。この記事です。 SF小説「星を継ぐもの」が紛れもない史上最高傑作であ

    アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」が死ぬほど面白いという話【GW推薦図書】
  • 数学的原理に裏打ちされたファンタジー小説──『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』 - 基本読書

    精霊の箱 上: チューリングマシンをめぐる冒険 作者: 川添愛出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2016/10/26メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る精霊の箱 下: チューリングマシンをめぐる冒険 作者: 川添愛出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2016/10/26メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る書は副題にチューリングマシンをめぐる冒険とあるように、「チューリングマシン」について、その諸原理や応用問題を取り扱った一冊である。チューリングマシンとは計算を数学的にモデル化するために生み出されたもので──と説明を始めたらキリがないので一旦終わるが、それと同時に、書は「格ファンタジー」でもある。 ベストセラー『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を筆頭として、ストーリー仕立てで現実の経営論や

    数学的原理に裏打ちされたファンタジー小説──『精霊の箱: チューリングマシンをめぐる冒険』 - 基本読書
  • 矢野徹さんの『ウィザードリィ日記』を30年ぶりに読んでみた。 - いつか電池がきれるまで

    ウィザードリィ日記 (角川文庫) 作者: 矢野徹出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2016/02/25メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るウィザードリィ日記―熟年世代のパソコン・アドヴェンチャー (角川文庫) 作者: 矢野徹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1989/07メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 故・矢野徹さんの『ウィザードリィ日記』を知っていますか? たぶん、「何それ」という人が大部分だと思うのですが、『カムイの剣』など多数の作品がある作家・翻訳家の矢野徹さんが、パソコンの存在を知り、『ウィザードリィ』というゲーム(1981年にApple版発売)に、NECPC8801MRでハマり、それをきっかけにパソコン文化にどっぷりとつかっていく様子を記録していったものです。 この日記、SF界の権威である『

    矢野徹さんの『ウィザードリィ日記』を30年ぶりに読んでみた。 - いつか電池がきれるまで
  • この世界は作り物だった - phaの日記

    最近論理学のを読んでいたんだけど、そうしたら、僕らが生きているこの世界は生の現実ではなくて現実と見分けが付かないくらい精巧なコンピュータシミュレーションの中の世界である可能性が極めて高いということが分かった。僕らはみんなコンピュータゲームの中の人工知能みたいなものだ。 現在の科学技術ではまだ人間と同じように意識を持つプログラムや世界全てをシミュレーションするようなプログラムは作れないけれど、遠い未来、もっと技術が進めば作れるようになる可能性が高い。そして、シミュレーションの中の存在は、それが現実ではなくてシミュレーションの中ということに気づくことはできない。 漫画小説の中の人物が自分がフィクションの中の存在だと気づけないのと同じだ。 なぜ現実ではなくてシミュレーションである可能性が高いと言えるのか。喩え話で書いてみる。 ・問題1 お互いに見分けのつかない袋Aと袋Bがある。 袋Aには赤い

    この世界は作り物だった - phaの日記
  • 【BOOK】15歳の少女の、生きる武器としてのSF/図書室の魔法

    こんばんは、ガーリエンヌです。 そのタイトルから、あらすじから、読書好き女子の話題をさらっているジョー・ウォルトン作のSF『図書室の魔法』(東京創元社)。 今回の花園magazineでは、書を原文・翻訳の両方で読んだというちひろさん(@blue_champagne_)に、書評を寄稿していただきました。 ===================================================================== はじめまして、ちひろと言います。このたび縁あって『図書室の魔法』というを紹介させていただくことになりました。 この題名です。帯文です。イラストです。傷ついた女の子が、と出会い、人と出会い、癒され成長する物語であることは一目瞭然。アイデンティティの形成に読書が深く関わっている類の人間なら、思わず手に取ってしまうに違いないのです。 しかも作者が、『ファ

    【BOOK】15歳の少女の、生きる武器としてのSF/図書室の魔法
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