フジテレビ系情報番組「発掘!あるある大事典Ⅱ」のデータ捏造を暴露したのは「週刊朝日」。久々の大スクープとなったが、新聞社系を中心に総合週刊誌の退潮は著しい。日本ABC協会の調べによると、「週刊朝日」は1998年下期(7~12月)には33万3千部あった部数が、最新データの2006年上期(1~6月)では20万8千部と37%も下落。「サンデー毎日」は同じ期間に15万部から8万7千部へと42%も激減した。「30万部なければ週刊誌じゃない(パンチが利かない)」とされる業界で、すでに「権力者が痛痒を感じない弱体メディア」と化している。 出版社系も散々だ。「週刊ポスト」は同78万2千部→40万3千部と48%減、「週刊現代」は76万2千部→44万8千部と41%減。90年代にヘアヌードでサラリーマン層に売れ、「現ポス族」なる流行語も生んだが、ヘアをやめた途端に部数がドンと落ちた。いま一番売れているのは「週刊