男女共同参画学協会連絡会が発足 こうした状況を受け、2002年には、応用物理学会、日本化学会、日本物理学会などが中心となり「男女共同参画学協会連絡会」を発足。「現在、45の学協会が正会員として、24の学協会がオブザーバーとして加盟しています。それぞれの学会においても男女共同参画委員会などが設けられていますが、学会の枠を超えて連携協力し、科学技術分野で女性が個性と能力を発揮できる環境作りとネットワーク作りを進めています」。そう話すのは、同連絡会の跡見順子 第9期 運営委員長(東京大学名誉教授)。跡見委員長は、大学時代に保健体育教育について学び、その過程で細胞や生体の素晴らしさに魅せられて生命科学研究を始めたという異色の経歴をもつ。研究を続けながらの出産と子育てを経験した女性研究者の先駆け的な存在といえる。 「出産前に絶対安静を命じられた時期があり、そのために教員へのプロモーションが遅れました