北区の旧古河庭園にある洋館「旧古河邸」と、文京区の「銅(あかがね)御殿(旧磯野家住宅)」が新型コロナウイルスの影響で運営資金不足に陥っている。双方の建物を管理運営する公益財団法人大谷美術館は先月から、インターネットで資金を募るクラウドファンディングで支援を呼び掛けている。 (砂上麻子) 旧古河邸は、鉱山などで財をなした古河家の本邸として一九一七(大正六)年に完成。鹿鳴館など文明開化を象徴する建物を設計した英国人建築家ジョサイア・コンドル(一八五二〜一九二〇年)が設計した。洋館内部に和室を取り込んだ珍しい構造で、都公園協会管理の庭園とともに国名勝に指定されている。 洋館を背景に約百種類のバラが咲く庭園は写真撮影スポットとして知られる。二〇一九年に亡くなった日本文学研究者ドナルド・キーンさんは園内を散策し、「ここで暮らせば幸せになれる」と直感。窓から庭園が見えるマンションに住みたいと目当ての部
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