会社が終わり、夜行バスに間に合うギリギリの時間まで仕事をして東京駅へ。駅前ではところどころで夜行バスが出発を待っている。私は空港も駅も好きだが、東京駅の夜行バス乗り場もまた別な意味で好きな場所のひとつだ。日本の駅や空港、あるいはバスターミナルといった空間は、どこの地方でも同じ表情を見せるコンビニのような均一性をみせているように思えるが、東京駅の夜行バス乗り場は、バスを待つ集団がある雰囲気をかもし出し、東京の中でも特殊な空間を浮かび上がらせているように思える。人が場所の印象を形作っているというか。独特な感じがするのはたぶん「地方」の匂いが強い感じがするからで、なんだか懐かしさをおぼえるのだ。かつて東北から上京してきた人が集まったのであろうかつての上野駅を想像したり、あるいは、仕事を求めてきた中国の地方の人々でごった返す上海駅を思い出す。 * 前置きが長くなったが、そういうわけで青森と岩手に一