みなさんはどんなとき、鍋を食べたくなりますか。 いま日本で生きる人たちは、どんな鍋を、どんな生活の中で食べているのでしょう。そして人生を歩む上で、どう「料理」とつき合ってきたのでしょうか。 「名前のない鍋、きょうの鍋」をつくるキッチンにお邪魔させてもらい、「鍋とわたし」を軸に、さまざまな暮らしをレポートしていきます。 今回は、自分を信じてくれるお客さんと向き合い、地域で商いを続ける男性のもとを訪ねました。 児玉武也(こだま・たけや)さん:1968年、東京都生まれ。中学生の頃からバンド活動に熱中、高校卒業後も音楽活動を続ける。21歳のとき日本酒に出合い、味わいと奥深さに魅せられる。26歳でバンド活動を停止、自動車関連会社に就職して41歳まで勤めた。2010年に日本酒専門販売店『地酒屋こだま』をオープン。現在、パートナーと猫と暮らす。Twitterは@take9234