文献講読講義メモ 法学の世界では 『リーガルマインド』というある種の思考スタイルが存在すると言われていますけど, 心理学の世界でも,文献講読や実験実習を通じてその手の 『心理学マインド(虫酸が走りそうなネーミングですが)』 を習得していただけたらと願っています。 論文の構造を知ることの意義 文献というと、いわゆる「本」をイメージするかもしれないが、研究を行う文脈では雑誌論文(ジャーナル:Journal)を意味することが多い。 もちろん、本も文献に含まれるわけだが、本の中で引用される文献の大多数が雑誌論文であることから、卒業論文の中で本を引用する場合にも、必然的に原著の雑誌論文を見に行かざるをえないことが多い。勝手な孫引きは基本的に許されないので、どうしても原著にあたることができない場合には、「○○(年)は××(年)が▽▽で△△と述べていた」といった具合に記述するしかない(各個の中の年は出版