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reviewに関するzerosetのブックマーク (106)

  • <本の棚> 山本芳久 著 『キリスト教の核心をよむ』 - 教養学部報 - 教養学部報

    三村太郎 日人にとってなじみがありそうでまだまだその全貌がつかみ切れていないかもしれないキリスト教について、その核心を120ページほどのコンパクトな記述で提示してくれる書は、一読すると分かるように、キリスト教のみに焦点を当てたものではなく、著者の山さんの視座は思いのほか広い。その広さは、キリスト教をユダヤ教やイスラム教といった他の一神教と比較しつつ、旧約聖書と新約聖書との接続を総覧することで、キリスト教の特徴を明らかにする第1章で存分に発揮されている。このような比較宗教論の視点を踏まえて一神教としてのキリスト教という存在を捉えなければ、その核心は見えてこないのは言うまでもない。 ではキリスト教の核心とは何なのだろうか。著者の山さんは、一貫して、「旅人としての人に寄り添う神」という視点から、古代から現代に渡るさまざまな事例とともにキリスト教の核心を提示してくれる。 最初の旅人はアブラ

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    zeroset 2022/04/13
    イスラーム科学史の研究者、三村太郎氏による書評。”いわば、神対人だったキリスト教は、現在、その包括範囲を隣人から全被造物へと拡大させ、全被造物を結ぶ懸け橋を建造する旅を行っているといえるのではないか”
  • 7 魅力ある子ども像――『赤毛のアン』を通して

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    zeroset 2022/03/30
    ”マシュウにとって、アンは善意に答えてくれる存在ではなく、生きている喜びを映してくれる鏡であった。(略)だがマリラの身にならずとも、子ども性というものはあまりにもうつろいやすくはかないものである”
  • 書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端 (ちくま新書) 作者:幸田正典筑摩書房Amazon 書は最近毎年のように動物行動学会でホンソメワケベラの認知能力(特に鏡像自己認知能力)について驚きの発表を行っている幸田正典の手になる一冊.まさにそれら一連の研究結果がまとめられた書籍になる. 冒頭の「はじめに」において,10年前に「魚が鏡像自己認知できる」ことを発見したが,それは当時常識を逸脱した内容とされ,なかなか受け入れられなかったこと,そして当時はガリレオの心境だったことが述べられている.しかし著者はこれを乗り越えて,追試を含めて次々に驚きの発見を続けていく.書のその発見と主流への挑戦の物語りになる. 第1章 魚の脳は原始的ではなかった 第1章は物語の前段である,「なぜ『魚などに鏡像自己認知できるはずがない』という『常識』が形成されていたのか」が解説される.それは脊椎動物の脳について

    書評 「魚にも自分がわかる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 山形浩生の重訳版『方法序説』 - デカルトの重箱

    ながったらしいブログ、読みましたよ(笑)。 山形さんの訳には、一長一短があると思います。 色々と言う割には、いい加減なところもあると感じています。 若い人の中に、山形さんのイデオロギーを無批判に礼賛される方が少なからずいて、ちょっと困ったもんだと思ったこともありました。彼らによると、学者による訳、とりわけ岩波文庫の訳は「ダメ」なんだそうです。 たしかに、岩波文庫の中にも問題の多い訳もありますが、名訳もあると思うのですがねぇ。 村山伝兵衛さま ありがとうございます。ご苦労さまでした。通読する粘りある読者さんが、他に少なくとも3名はいらっしゃるようです、3拍手あるので(汗) 一体どういう方がお読みになっているのでしょう…謎は深まるばかりでございます(汗) ところで、先日私は、T書店T店長にいただいた小冊子『図書 2019年9月号』の巻頭エッセイ「当はバージョンが二つ作れたらいい」(岩波書店

  • 『暴力の人類史』のピンカーが語る、理性と共感によって未来がより豊かになっていく根拠──『21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』 - 基本読書

    21世紀の啓蒙 上: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩 作者:スティーブン ピンカー出版社/メーカー: 草思社発売日: 2019/12/18メディア: 単行この『21世紀の啓蒙』は、『暴力の人類史』で一躍その名を轟かせたスティーヴン・ピンカーによる啓蒙の啓蒙の書である。ピンカーのいうところの啓蒙主義は、『わたしたちは理性と共感によって人類の繁栄を促すことができる』ことに原則をおく。 そして、書でピンカーは、これまで世界は一時的な停滞や後退こそあれど、全体的には理性や共感、科学にヒューマニズムで進歩してきたし、これからもするだろうという「啓蒙主義」が間違っていないのだと擁護・主張する(だから啓蒙の啓蒙の書なのだ)。だが、ピンカー自身が『二〇一〇年代後半は、進歩の歴史とその要因についてを出すのにいい時期だとは思えない。わたしがこのを書いている今、わが国、アメリカ合衆国はこの時代を否定的

    『暴力の人類史』のピンカーが語る、理性と共感によって未来がより豊かになっていく根拠──『21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』 - 基本読書
  • 恋の楽しさを知る7日間のロードトリップ【百合】ROADQUEEN【アメコミ】|boywiththethorn|note

    百合アメコミ「ロードクイーン」読み始めた。 私立プリンセスアンドロメダ学園は山頂という立地の為、生徒は皆バイクで登校する女子校。学園の王子(?)レオは同級生の告白を断る際に「自分をバイクで負かせたらデートしてやる」と宣言した為、毎朝バイク軍団に追われる事になり… pic.twitter.com/Dpsk7UFaBo — BWTT (@BoyWithTheThorn) October 26, 2019 王子様はゲイ・ファック・ボーイ主人公のレオは長身で少年のような容姿を持つ、女子校でモテモテの典型的な王子様タイプ。集まる女の子達を跳ね除け、一人を好む孤高の存在…だが実際はコミュ障で気取り屋、独り善がりな女の子だ。 「僕の事を知りもせず、言い寄ってくる女の子なんて軽薄だよ」そう嘯くレオに友人と呼べる級友は一人しかおらず、彼女とその恋人に半ば無理矢理くっついて昼メシをべている。 「僕は一匹狼な

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  • 女子刑務所の日常──『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月』 - 基本読書

    オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月 作者: パイパー・カーマン,村井理子,安達眞弓出版社/メーカー: 駒草出版発売日: 2018/04/25メディア: 単行この商品を含むブログを見る有名大学を出たインテリ女性が麻薬密輸に関わった罪で起訴・投獄され、女子刑務所での生活を綴ったNetflixでも大人気のドラマ・シリーズ、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の原作が書である。まるでドラマを観てきたかのように語っているが、僕はまったく観ていない。ただなんとなく「女子刑務所ってどんな感じなんだろうな……」と気になって買って読んでみたのだが、これがめちゃくちゃおもしろい! 今のところ今年読んだ中ではベスト・ノンフィクションというぐらいの傑作で、男性も女性も分け隔てなく楽しめるはずだ。当初の目的通りに女子刑務所が実際問題どのような場所なのか? が明らかになっていくのもおもしろ

    女子刑務所の日常──『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女子刑務所での13ヵ月』 - 基本読書
  • 怒涛の『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』

    📖 はるか昔の前世紀末に原書が出版され、その20年後(!)にしてようやく邦訳が出た「すさまじい内容」の濃厚研究書。 過去の日の性習俗について無知な日人が跳梁跋扈しているいっぽうで、異国の人々は20年前から、これを読んで日を知っていた。 この事実は、深く踏まえておこう。 江戸では極端なときには男女の人口比が17:10となるほどに男性過多だった。このことが、世界の歴史上、他に類を見ないほどの都市の男性同性愛習慣が出現する下地となった。 逆に男が激減すると ↓”奴隷が連れ去られた西アフリカ諸国では、女子供が過多の状態になった。男女比率が不均衡な社会になると、西アフリカで一夫多が増加するなど、伝統的な性の役割に変化が生じる。”科学佇 http://t.co/VDOUQwORPZ 『征服と文化の世界史 民族と文化変容』トマス・ソーウェル — 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2

    怒涛の『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』
  • ラーメンの語られざる歴史 世界的なラーメンブームは日本の政治危機から生まれた

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    zeroset 2018/03/16
    "ほとんどの日本人にとって、敗戦後2年間も食糧供給と生活物資不足が改善しなかったせいで、戦争から1945年の敗戦までと、その後の外国による占領の年月は、不明確に混じり合っている。"
  • 百田尚樹「幸福な生活」(祥伝社文庫) ホモソーシャルな社会で優位にいる男が特権にあぐらをかいて、インサイダー同士で仲良くしあうのが登場人物たちの「幸福」 - odd_hatchの読書ノート

    あとがきによると作者は長年放送作家をしていたそうな。なるほど藤儀一、井上ひさし、辻真先、景山民夫の系譜にある人だな。こういう人の作品は、読者を楽しませることに関しては手間を惜しまないはず。以下の18編のショートショートが収録されている。いずれも最後の一行でひっくりかえすコント、というか怪奇譚というか。 母の記憶 ・・・ 認知症の母が語るとりとめのない言葉から、家出した父のことを思い出す。 夜の訪問者 ・・・ 帰宅すると不倫相手がと談笑していた。不倫相手はにそのことを喋ってはいないようなので、次第に俺への家の中の行動を大胆にする。 そっくりさん ・・・ 優秀なビデオ編集人である夫はなかなか家に帰ってこない。ようやく帰宅した時、ソファーで寝る夫が「ひろし」とうわごとを喋った。夫への疑惑が膨らんでいく。 おとなしい ・・・ おとなしいが、ときどき泣き出してしまう。聞くと、さまざまなとこ

    百田尚樹「幸福な生活」(祥伝社文庫) ホモソーシャルな社会で優位にいる男が特権にあぐらをかいて、インサイダー同士で仲良くしあうのが登場人物たちの「幸福」 - odd_hatchの読書ノート
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    zeroset 2017/04/19
    "偏見や特権意識や他者の見下しなどを持つことは現代日本の俺たちの心象の一部であるだろうが、それに同調し助長するのは誤っている"
  • ミニ特集:政治と宗教 日本会議

    『日会議の研究』 菅野完 扶桑社新書 扶桑社 ●日でやっと「なにその日会議って」と沙汰することができるようになった流れを作ってくれた貢献者の語り。 🈲 書は2017年1月に、特定の個人について「事実とはいえない記述が含まれる2行」があるとして、出版禁止の判断がくだされました。 「ネトウヨ」は、ネットを情報ソースにしている場合が多い。大半は「出典」が添えられているが、そうした「出典」はほとんどの場合、『正論』『WlLL』『歴史通』といった、「保守論壇誌」だ。 こうした保守論壇誌に登場する面々には「なぜ、その人がその記事を書くか」の「脈絡」が存在しない。 やはり菅野氏の「日会議の研究」がおすすめ。日会議の活動の原点は60年代に左翼学生から受けた屈辱にあり、彼らの主眼は左翼への報復にあって、真正の右派思想集団ではないとの分析は興味深い。安倍政権にも相通じる分析だ。https://t

    ミニ特集:政治と宗教 日本会議
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    zeroset 2016/09/10
    「こうした保守論壇誌に登場する面々には「なぜ、その人がその記事を書くか」の「脈絡」が存在しない。」
  • やべぇ『格差と序列の心理学 平等主義のパラドクス』

    📖 人種差別、学歴差別、女性差別などの「格差やヒトを不幸にする社会問題を、解決しなくていいやと肯定し温存してしまう」そんなヒトの社会的心理反応について、その度合や仕組みを調べてまとめてくれたのがこのだ。 実態から遊離した平等神話が白人社会と黒人社会の間で概ね共有されている。住宅供給上、実際に人種差別があるにもかかわらず、白人の大多数(86%)黒人の大半(58%)が、黒人も白人と平等に住宅を取得しているとみなしていた。 学歴主義の風潮が最も強かった1970年代は、皮肉にも、学歴による経済的格差(大卒と高卒の初任給格差)が、日の近現代史を通じて、最も小さい時期であったという。 なるほど。学歴による経済格差が最も小さかったにもかかわらず、学歴という「高級品」を崇拝する学歴主義が強かったのが、大学受験だと1952年〜62年生まれ(現在63歳〜53歳)ということですね。ポスト全共闘〜シラケ〜ニ

    やべぇ『格差と序列の心理学 平等主義のパラドクス』
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    zeroset 2016/08/21
    「貧困層のうち、社会の不備のせいだと考える人たちよりも、貧困を自己責任と捉える人たちのほうが、幸福感や満足感が高い」
  • Frankfurt, <i>On Truth</i>: やっぱウンコというのが入ってるのがまずいってことなんだろうか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    拙訳で邦訳された『ウンコな議論』の続編とも言うべきが出ていて、諸般の事情でやっと最近読みました。で、アマゾンにレビューを書いたら……掲載できないって。何もまずいことは書いてないと思うんだけど、察するにレビューを判定するAIが、「ウンコ」に反応してはじいたんだと思う。他に仮説あれば是非! On Truth 作者: Harry G. Frankfurt出版社/メーカー: Knopf発売日: 2006/10/31メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る ウンコな議論続編:なぜ真実は重要なのかを改めて論じた On Bullshit (邦訳ウンコな議論)が意外なベストセラーになったフランクファートが、続編を書いた。ウンコな議論はウソよりひどい、ウソは真実を前提として、それを歪めることで利益を得ようとするから一応真実にそれなりの重きを置いている。でもウンコな

    Frankfurt, <i>On Truth</i>: やっぱウンコというのが入ってるのがまずいってことなんだろうか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 2015年に拝読した書籍からこれベスト

    【2015年に拝読した中からベスト】https://t.co/QScwNpp4fv 『プシコ ナウティカ』『裏山の奇人』『天皇陛下の全仕事』『男色の日史』『復元 江戸生活図鑑』『ぼくらの哀しき超兵器』『「地震予知」の幻想』ほか pic.twitter.com/noIE5yz6aB — 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2016年8月9日 平成27年に拝読した400冊の中から、endBooksの人が「特にこれ!」を選んでみました。 このを読んだのがこの年だった、ということでして、出版年についてはバラバラです。 ■ インパクト上位20冊の順不同 こころと生き方 『プシコ ナウティカ イタリア精神医療の人類学』 ┗「自己効力感 自分には何かできる感」を大事にする文化であるか否かは、幸福の構造と質を大きく左右する 『ローマ法王に米をべさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何を

    2015年に拝読した書籍からこれベスト
  • 1615夜 『生命と地球の歴史』 丸山茂徳・磯崎行雄 − 松岡正剛の千夜千冊

    あのころは類書があるようで、なかった。 だからいままでずいぶん多くの諸君に「このはぜひ読むといい」と薦めてきた。ダイナミックな地球生命観をもつための門を蒙(ひら)くキーブックを選ぶなら、書はまちがいなくそこに入る。 地球科学のや生命化学のはいくらもあるし、地球にどのように地質変化がおこってそこからどのように生物が誕生進化してきたかを述べているは、少なくない。けれどもかなりの実証的な調査研究にもとづいて、しかもかなりの見方に独創が加わっているとなると、ましてそれを日人の科学者がまとめたものとなると、あまりなかった。1998年の著書だった。 海洋研究開発機構の研究者に高井研という地球生物学者がいる。まだ40代だ。2011年に『生命はなぜ生まれたか』(幻冬舎新書)を書いた。なかなか痛快ななのだが、こののなかで高井は書が自分にとっての先駆的で決定的な一冊になったと述べている。 丸

    1615夜 『生命と地球の歴史』 丸山茂徳・磯崎行雄 − 松岡正剛の千夜千冊
  • 「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する - 基本読書

    「読まなくてもいい」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する (単行) 作者: 橘玲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/11/26メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るこれはコンセプトが明快でシンプルな構成のなのであまり紹介するようなところはないのだが、面白かったのでちょっとだけ。ようは、「この世にはが大量にあって全部なんか読んでらんないんだから、まずは読まなくてもいいを知っておいたほうがいいんじゃない」といっているわけだ。そりゃもちろん読まなくてもいいを知っているならばそれに越したことはない。 しかしなかなか難しいというか、当てはまらないものがある事に気がつくだろう。「ドストエフスキーはもう古いから読まなくてもいいよね」とは、基的にはならないし。だから、書で取り上げられるのは基的にノンフィクション分野である。それも具体的に「これとこれは

    「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する - 基本読書
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    zeroset 2015/12/09
    「「読まなくてもいい本」を知ろうと思って買ったら「その分野を知るためには読んでおいたほうがいい本」を大量に知る羽目になったという罠本であるが」
  • 『第三帝国の愛人』アメリカ大使一家が見た、ナチスの暗い真実 - HONZ

    1933年1月、ヒトラーがヒンデンブルク大統領の任命により首相になってから、翌1934年8月、ヒンデンブルクの死と同時にあらゆる権能を掌握し、絶対的な権力者・総統となるまでの2年弱。ヒトラーとナチスの「権力掌握の総仕上げ」が成され、日常生活に潜んでいた恐怖政治の実体が一気に表面化して世を覆い尽くすこの時代を、ヒトラー政権下で初めてベルリンに赴任したアメリカ大使とその一家が残した日記や手記、膨大な文書や歴史資料をもとに再現したのが書である。 シカゴ大学の教授で著名な歴史学者でもあるウィリアム・D・ドッドは、就任したばかりの大統領・ローズベルトから「政府に奉仕する気があるか聞きたい。ドイツに大使としていってもらいたいのだ」という電話を受ける。「ドイツリベラルアメリカ人の手を示してもらいたい」と。このときすでに4ヶ月も駐独大使の席は空席だった。が、ドッド自身にとっても、周囲の人々にとって

    『第三帝国の愛人』アメリカ大使一家が見た、ナチスの暗い真実 - HONZ
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    zeroset 2015/11/24
    「アメリカの関心は、ナチスの危険性よりも経済だった(中略)ヒトラーが対外的にはまだ穏健を装っていたのをよいことに、ナチスの正体と向き合うことをサボタージュしていたと言ってもよい」
  • ミニ特集:創られた伝統・企画演出され伝統扱いされるナニカ 2

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    zeroset 2015/11/04
    ブルガリアヨーグルトや鰹節、「聖地」など
  • 反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    しばらく間が空いた。で、反知性主義についての簡単なお勉強を経て、ぼくが手に取ったのは『日の反知性主義』だった。 このの題名は、明らかに『アメリカの反知性主義』を意識しているようだ。その一方で、この面子を見ると、ぼくが冒頭に挙げた『現代思想』の執筆者と重なるようであり、「反知性主義」を「バーカ」の意味で使う連中の集団のようにも思える。で、どうなのよ? それがぼくの興味だった。が、その前に…… 「反知性主義」をちがう意味で使ってはいけないの? まず、そもそも「反知性主義」を「バーカ」の意味で使ってはいかんのか? ぼくはそうは思っていない。ぜんぜん構わないと思う。ただ、その場合にはホフスタッターとかを引き合いに出してはいけない。まるで意味がちがうからだ。 なぜか? ホフスタッターのは、名著とはいえ決してだれでも知っているメジャーなではない。ぼくはたまたま、漠然とホフスタッター的な意味合い

    反知性主義3 Part 1: 内田編『日本の反知性主義』は編者のオレ様節が痛々しく浮いた、よじれた本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 問題を正しく認識する為に──『世界を破綻させた経済学者たち:許されざる七つの大罪』 - 基本読書

    世界を破綻させた経済学者たち:許されざる七つの大罪 (ハヤカワ・ノンフィクション) 作者: ジェフマドリック,Jeff Madrick,池村千秋出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/08/21メディア: 単行この商品を含むブログを見る原題は「Seven Bad Ideas How Mainstream Economists Have Damaged America and the World」なので特定の経済学者をやり玉にあげて叩き潰すようなではなく(個人名は上げて指摘されるけど)主流派経済学者たちに受け入れられてきた経済理論の間違いを淡々と指摘していく一冊である。誰しも間違いを犯すし、それは経済学者であっても例外ではない。 つまり当の問題とは、「問題のある経済理論を考えたり、現実に施行してしまう」ことではなく、そうした問題のあるプロセスと結論に対して自己批判が行われず、改

    問題を正しく認識する為に──『世界を破綻させた経済学者たち:許されざる七つの大罪』 - 基本読書