2006年9月27日。3956タイトルのソフトウェア群がウイルスに感染したと発表したベクター。ここ2年、踊り場を迎えた業績の打開策としてゲーム・ブログ事業を打ち出したばかりでの逆風だった。今後、信頼失墜による業績への影響の可能性も否定できない。 利用者の信頼回復にもっとも重要な再発防止は万全なのか。また、経営の根幹に根ざすソフトウェア事業の苦戦をどう乗り切るのか──。同社社長の梶並氏に聞いた。 --今回のウイルス問題に対する率直な感想を聞かせて下さい。 当社のウイルス対策は従来、制作者から送られてくるソフトに対する事前チェックに重きを置いていました。社内感染による被害がこれほど多くのソフトにおよんだのは想定外でした。社内感染によるウイルスチェック体制は一般的な会社のレベルにとどまっていたので、早期にこれを強化しなければならないと感じています。 --強化したウイルス対策のポイントは? 詳しく