敦賀原発敷地内の断層をめぐり議論された原子力規制委員会の有識者会合=24日、東京都内敦賀原発と断層の位置 【小池竜太】日本原子力発電敦賀原発(福井県)の原子炉建屋直下の断層について、原子力規制委員会は24日、有識者会合を開き、日本原電に意見を聴いた。設計上考慮すべき活断層の可能性が高いとする有識者会合の判断に、原電は「活断層ではない」と反論した。しかし、有識者らは原電の主張は根拠が薄いとして判断を変えなかった。 有識者らは昨年12月の現地調査などから、2号機原子炉建屋直下にある「D―1」断層を「耐震設計上考慮する活断層である可能性が高い」とする報告書案をまとめた。別の専門家による検証も受け、「丁寧なプロセスを踏みたい」(規制庁幹部)としてさらに原電に意見を聴いた。 会合で原電は、D―1断層やそこから延びているとみられる断層は、12万〜13万年前に降った火山灰が含まれる地層より古く活断