「校長・教頭に向いてません」と「希望降任」5年で3倍 文部科学省によると、全国の公立小中高校などで2005年度に自ら降格を申し出た管理職は71人。01年度の26人から3倍近くに増加した。このうち、教員にとって「初めての管理職」である教頭の降任が62人を占め、最も多い。自治体別では東京都(18人)、北九州市(7人)、神奈川県、大阪府、広島県(各4人)などが多かった。 なぜこれほど降格を申し出る管理職が多くなっているのか。それは、校長や教頭は単なる中間管理職でしかないこと。負うべき責任はますます大きくなり、仕事の内容も増加している。さらに、彼らを支援するような仕組みがないといからだ。 例えば、東京都教委は、「学校経営の適正化」ということで、校長の責任と権限を拡大してきた。しかし、その一方で教育委員会は、その校長を支援するようなことをほとんどしてこなかった。そのために、校長や教頭は自分だけで問題