「萌え」以前と「萌え」以後 「萌え」という感情は「萌え」という言葉が生まれる前から存在していたが、その曖昧な感情を正確に表す言葉は無かった。かわいいでもなく、好きでもない曖昧な感情を表現する言葉として「萌え」が生み出され、言葉となることで「萌え」が定着した。この「萌え」の誕生が80年代で、「萌え」の定着が90年代頃なのであろう。 「萌え」以前に、「萌え」は存在したが、それは「萌え」を知る現在の我々の視点であり、当時の人間には「萌え」という感情を「萌え」と捉えることができなかったわけだ。それが「萌え」以前と以後の大きな違いで、「萌え」以前の人々は感情として理解し「萌え」という言葉に定着させたが、「萌え」以後の人間にとって「萌え」は言葉にしか過ぎず、言葉を知りその感情を理解することになる。この「萌え」の無かった世代を第一世代とすれば、「萌え」がもともとある世代は「萌え」の第二世代といえるだろう