無年金から脱出35人 記録発見、年平均60万円受給2008年10月29日15時5分印刷ソーシャルブックマーク 記録訂正により年金受給権を得た35例 公的年金の加入期間が足りずに無年金だった35人が、5千万件の「宙に浮いた年金記録」から自分の記録が見つかり、平均で年額約60万円の年金を受け取れるようになったことが、社会保険庁のまとめでわかった。最長の32年9カ月分の記録が復活した女性(79)には、年額約186万円が支給される見込みだ。 年金を受けるには原則として25年間の加入期間が必要だ。35人は60〜90代で、いずれも本人や家族が社保事務所に相談し、本人の年金記録に未統合だった記録が社保庁のコンピューター上で見つかった。統合された加入期間は平均10年5カ月。こうしたケースを社保庁が集計し始めたのは今年5月で、35人は5〜6月の2カ月分だ。 これまで未払いだった分は、まず時効にかからない過去