特集 普天間検討委で抑止力議題 官僚、終始あいまい説明2010年2月7日 米軍普天間飛行場移設を政府与党で話し合う沖縄基地問題検討委員会は2日の第5回会合で、在沖米海兵隊の「抑止力」が主要議題となった。だが政府側の説明は、在沖米海兵隊の実数を説明しないまま概念的な話に終始した。「日本と極東の平和と安全」を支える基盤のはずの「抑止力」の内実が、いかにあいまいな概念で構築されているかが浮き彫りになった。 「それは政治が判断すること。あなたたちは、今の数字を言えばいい」 在沖米海兵隊の「抑止力」に必要な人員数を問う質問に対して、概念論に終始する防衛省官僚に、社民党の阿部知子政審会長が一喝した。 同日の委員会で防衛省は、基本的に公開されている資料をまとめた31ページの「在日米軍及び海兵隊の意義・役割について」とする説明資料を用意した。海兵隊の抑止力を問う委員に、武正公一外務副大臣は資料の当