SNSで不適切な投稿をしたとして、仙台高等裁判所の岡口基一裁判官が国会の弾劾裁判所に訴追されました。 罷免判決を受ければ、岡口氏は裁判官を辞めるだけでなく、法曹資格も失うことになります。 SNSでの発言をめぐって弾劾裁判にかけられるのは前代未聞であり、三権分立を揺るがすとして多くの法曹関係者から反対の声が上がっています。問題点と国民に与える影響について論じます。(弁護士・亀石倫子) 弾劾裁判とは 弾劾裁判とは、国会に設置された裁判官弾劾裁判所が、身分にふさわしくない行為をした裁判官や、職務上の義務に違反した裁判官を辞めさせるかどうかを判断する裁判です。 裁判官は、公正な裁判を行い国民の権利を守るという重要な役割を担っているため、国会や内閣から圧力を受けたり、特定の政治的・社会的な勢力から影響を受けたりしないように、憲法で「裁判官の独立」が保障されています。 その例外が弾劾裁判です。憲法で身
![岡口基一裁判官の弾劾裁判は何が問題なのか 法曹界から上がる危機感、米国制度との違い:朝日新聞GLOBE+](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3e701ed3fbc2166030a323672b4af6d156cccc58/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp.potaufeu.asahi.com%2F7819-p%2Fpicture%2F26543583%2Fc91cd68f7342d177127d9a2d34b1c303.jpg)