東京大学(五神(ごのかみ)真総長)は25日に入試監理委員会を開き、2020年度から始まる大学入学共通テストで導入される英語の民間試験について、成績提出を必須としない基本方針を決めた。一定の英語力を出願資格としつつ、民間試験の成績を提出しなくても、受験生の高校が「同等の英語力がある」と判断すれば調査書への記入で十分とし、さらに事情がある場合は、受験生が理由書を提出すれば受験を認める。 民間試験は、英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るために導入される、共通テストの目玉。一方、目的が異なる試験の成績を比較することや、受験生の住む地域や経済的な状況で格差が生まれることに懸念があり、活用方法を決めていない大学が多い。東京大が成績提出を必須としないことで、他大学への影響も大きいとみられる。 また、大学入試センターは23年度まで、「読む・聞く」の2技能を測る試験を続ける予定。国立大学協会は民間