米連邦最高裁判所は19日、米国外で出版された教科書を購入し、米国で販売する行為が著作権侵害にあたらないとする判決を出した(最高裁判所の意見書: PDF、 The Washington Postの記事、 Publishers Weeklyの記事、 本家/.)。 この裁判はJohn Wiley & Sonsの米国外向けエディションの教科書を許可なくeBayなどで販売したとして、同社がタイ出身の大学院生Supap Kirtsaeng氏を訴えていたもの。Kirtsaeng氏は米国での学費を捻出するため、家族や友人がタイで購入した教科書をeBayで販売していたという。これらの教科書には米国外での販売に限るといった表示がされており、1審と2審では出版社側の主張を認める判決が出ていたが、最高裁では国外で購入した時点で頒布権は消尽すると判断された。