東京都狛江市の祖母宅を半焼させたとして、現住建造物等放火罪に問われた無職牧田直人被告(24)(川崎市)の裁判員裁判の判決が12日、東京地裁立川支部であり、裁判員経験者の女性2人が記者会見で「被告が何かするのではないかという恐怖心があり、聞きたいことがあったが質問できなかった」などと述べた。 被告は11日の公判で検事に声を荒らげるなどし、被告人質問をした裁判員は女性1人だけだった。 牧田被告は、検事の質問に「落ち着きなよ」「質問の意味が分からない」と挑発的な態度を取ったり、「(調書の)記録はあんたが取ったんだろ」と声を荒らげたりした。判決で山崎和信裁判長は「反省が見られず、再犯の可能性が否定できない」と述べ、求刑通り懲役5年を言い渡した。 判決後、裁判員経験者6人のうち、5人が同支部内で記者会見に応じた。「検事に逆質問を繰り返していた。プロでさえああいう感じ。(自分が)聞き返されたら聞くこと