男色と男性同性愛は違う 欧米の同性愛者のイメージを日本の前近代の男色者に投影するのは間違いだ(写真は本文と関係ありません) sunarat-iStcokphoto.com 論壇誌「アステイオン」(公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会編、CCCメディアハウス)83号は、「マルティプル・ジャパン――多様化する『日本』」特集。同特集から、自身トランスジェンダーであり、性社会・文化史研究者である三橋順子氏による論文「歴史の中の多様な『性』」を5回に分けて転載する。 ※第1回:歴史の中の多様な「性」(1) はこちら ※第2回:歴史の中の多様な「性」(2) はこちら 「男色」と「男性同性愛」 さて、もうひとつ厄介な問題がある。それは「男色」と「(男性)同性愛」の関係だ。研究者の中には、両者を漠然と、あるいは疑うことなく同じものとして、ほとんど同義語のように使う人もいるが、私はかなり軽
![歴史の中の多様な「性」(3)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fa8e4a2f2e732a61096996be666d99c284c0638e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2015%2F12%2Fasteionmitsuhashi151202-thumb-720x478-83574.jpg)