彼らが唱える「守られるべき妊産婦の権利」とは何か。実は、香港では2001年7月以降、妊産婦を取り巻く環境が徐々に悪化しており、妊婦の定期健診は従来4~6週間に1回だったが、8~9週間に1回と延長され、超音波検査すらまともに受けられない状況が続いている。妊婦が産気づいて慌てて病院に駆けつけても、ベッドの空きがないことを理由に入院を拒絶される。運よく入院できたとしても、出産の翌日にはベッドの明け渡しを要求されて、廊下に設けられた臨時テントに母子ともに移動を要求される、といった事態が多発している。このため、多くの妊婦が帝王切開を選択して出産日を確定することで、病院のベッドを予約せざるを得ない状況に陥っていると言う。 新生児3人に1人が本土から来た母親が出産した嬰児 原因は何か。中国本土から妊婦たちが大勢、香港に押し寄せてきているからなのだ。2005年に香港で生まれた嬰児数は5万7098人であった
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