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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/kimura (13)

  • 次のイギリス総選挙で政権奪還は確実か...労働党の「鉄の財務相」が打ち出す「成長の3本柱」に注目が

    <「英国は1970年代の危機再発に直面」と、最大野党・労働党のレイチェル・リーブス影の財務相。一方のスナク首相は支持率低迷にあえぐ> [ロンドン発]英国の次期総選挙で14年ぶりの政権奪還が確実視される最大野党・労働党のレイチェル・リーブス影の財務相は3月19日の講演で「英国は1970年代と同様、政治的混乱と危機再発の瞬間に直面している。その重荷は労働者の肩にのしかかっている」と指摘した。 英国は昨年第3、4四半期連続でマイナス成長に陥り、景気後退入りした。今年2月時点のインフレは持ち家住宅費を含む消費者物価指数(CPIH)で年率3.8%。品・飲料5%、衣服・5%、健康6.6%、通信5.7%、外・宿泊6%と落ち着いてきたとは言え、まだ高い。 リーブス氏は「その根底には、急速に変化する世界で英国が競争するために必要なサプライサイド改革の失敗がある。強固で安全な基盤の上に成長を築き、3

    次のイギリス総選挙で政権奪還は確実か...労働党の「鉄の財務相」が打ち出す「成長の3本柱」に注目が
  • 米兵が殺害されても「報復」はこの及び腰...これでバイデン大統領はイランへの抑止力を回復できるのか

    <ヨルダンの米軍基地で米兵3人が死亡したドローン攻撃に対し、親イラン組織などへの報復攻撃をイラクとシリアで実施したアメリカだが...> [ロンドン発]米中央軍は2月2日午後4時(米東部時間)、イラクとシリアのイラン・イスラム革命防衛隊の特殊部隊「コッズ部隊」とイランが支援する民兵組織の85カ所以上の標的を空爆した。長距離爆撃機を含む多数の攻撃機で125発以上の精密弾が使用された。1月28日に米兵3人が死亡、数十人が負傷したヨルダンの米軍基地攻撃への報復だ。 指揮統制・情報センター、ロケット弾、ミサイル、ドローン(無人航空機)の保管庫、兵站・弾薬サプライチェーン施設が標的だ。マイケル・エリック・クリラ米中央軍司令官は「イランのコッズ部隊と関連民兵組織はイラクと地域の安定、米国人の安全に対する直接的な脅威であり続けている。国民を守るため、われわれは引き続き行動を起こす」と表明した。 ジョー・バ

    米兵が殺害されても「報復」はこの及び腰...これでバイデン大統領はイランへの抑止力を回復できるのか
  • 早くも破綻したトラス英首相の「富裕層のための減税」政策は、日本経済の近未来像か

    <野党・労働党は「政府は経済のコントロールを失い、ポンドを暴落させた」と痛烈批判。「トリクルダウン」経済学はやはり機能しない?> [英イングランド北西部リバプール発]リズ・トラス英首相の大規模減税で通貨ポンドが歴史的な水準まで暴落する中、最大野党・労働党のキーア・スターマー党首は27日、リバプールで開かれている年次党大会で演説し、「金利やインフレ率は上昇し、借金は増加する。政府は英国経済のコントロールを失い、ポンドを暴落させた」と批判した。 在位70年に及んだエリザベス女王死去の喪が明けた英国を待ち受けていたのは、財源なしで大規模な恒久減税を強行するトラス氏の経済政策「トラスノミクス」に対する市場の厳しい洗礼だった。高騰するエネルギー費対策として1500億ポンド(約23兆2900億円)、500億ポンド(約7兆7600億円)の恒久減税に市場は一斉にポンド売りに走った。 トラスノミクスは198

    早くも破綻したトラス英首相の「富裕層のための減税」政策は、日本経済の近未来像か
  • 首相も「もう無理」...反移民が燃え上がる「寛容の国」スウェーデンで極右政党が躍進

    選挙集会に出席するスウェーデン民主党のオーケソン党首(9月7日) Tim Aro/TT News Agency/via REUTERS <かつて「鼻で笑われた小政党」スウェーデン民主党が、移民急増と治安悪化への国民の反発を背に総選挙で議会第2党に躍進。初の政権入りも見えてきた> [ロンドン発]「寛容の国」北欧スウェーデンでネオナチに源流を持ち、反移民と治安対策を訴える極右の野党・スウェーデン民主党が議会第2党に躍進する見通しだ。11日行われた同国議会(一院制、定数349)総選挙の暫定結果(開票95%)によると、与党・社会民主労働党が議会第1党を維持したものの、野党の右派連合が過半数を獲得する勢いだ。 1988年、スウェーデン民主党はネオナチ関係者が参加して結成されたが、その後「脱悪魔化」が進められる。イスラム系移民の増加と治安悪化、福祉への負担増を結び付けた排外主義的な主張で共感を呼び、2

    首相も「もう無理」...反移民が燃え上がる「寛容の国」スウェーデンで極右政党が躍進
  • 「兵士は家畜扱い」「囚人は生殖器を切られ...」 除隊したロシア兵が明かした戦場の現実

    <「どこへ行くのか分からないが、荷物をまとめて移動せよ」という命令で戦場に送られた挙句、約束されていた負傷手当は支払われず> [ロンドン発]ロシア軍がウクライナに全面侵攻した今年2月、南部ヘルソンに送り込まれた露空挺部隊のパヴェル・フィラティエフさん(33)は今月1日、自らのソーシャルメディアに141ページの手記『ZOV』を公表した。調査報道を手掛けるロシアの独立系ウェブサイト「 iStories(インポータント・ストーリーズ、大切な物語)」でも取り上げられた。 フィラティエフさんは露南西部ボルゴグラード出身で、2010年にはチェチェン共和国で兵役に就いた経験を持つ。その後、馬の調教師などをしたが仕事を失って金に困り、昨年8月、改めて兵役契約を結んだ。空挺部隊としてヘルソンの前線に送り込まれたものの、どこに行くのかさえ知らされていなかった。フィラティエフさんは目を負傷して除隊した。 「『戦

    「兵士は家畜扱い」「囚人は生殖器を切られ...」 除隊したロシア兵が明かした戦場の現実
    dazed
    dazed 2022/08/19
    そうであってほしい。“最初は警察に出頭するつもりだった。しかし母親から「今のうちにロシアから逃げなさい」(…)部隊の仲間のうち2割は自分の抗議を全面的に支持しているとフィラティエフさんは今でも信じている”
  • アジアで「ウクライナ戦争」のような危機が起きるのを防いだ、安倍元首相の功績

    <安倍元首相はインドで「インド太平洋とQUADの父」と称賛されるように、優れた対人関係を構築する能力でアジア太平洋における安全保障上の危機を防いだ> [ロンドン発]奈良市で街頭演説していた自民党の安倍晋三元首相(67)が8日昼前、銃撃され死亡した。奈良県警は殺人未遂容疑で同市在住の元海上自衛隊員の無職(41)を現行犯逮捕、容疑を殺人に切り替え10日に送検する。今のところ政治的背景はないものの、テロという暗い時代を予感させる重大事件だ。 安倍氏は2006年、52歳という戦後最年少の若さで、初の戦後生まれの宰相となったものの、健康上の理由で翌年、辞任した。しかし12年の総選挙で政権に返り咲き、首相に再登板した。通算の在任期間は3188日、歴代1位の長期政権を担った。靖国参拝や、森友学園を巡る公文書改ざん、加計学園、「桜を見る会」問題など「政権私物化」の批判もあった。 しかしロシア軍のウクライナ

    アジアで「ウクライナ戦争」のような危機が起きるのを防いだ、安倍元首相の功績
  • 英ジョンソン政権が崩壊の危機...「政界の道化師」の複雑怪奇な「功罪」を振り返る

    <スキャンダルと功績を交互に繰り返し、それでもイギリスに愛されてきたジョンソン首相だが、2閣僚らの辞任でいよいよ瀬戸際に追い詰められた> [ロンドン発]不祥事続きのボリス・ジョンソン英首相を支えてきた重要閣僚のリシ・スナク財務相とサジド・ジャビド保健・社会ケア相を含む9人が5日、辞任した。クリス・ピンチャー氏の性行為疑惑について説明を受けていたにもかかわらず、院内副幹事長に任命(6月30日に辞任)したことは間違いだったとジョンソン氏が認めた直後だった。 スナク氏は首相宛の辞任書簡で「わが国は底知れない困難に直面している。首相と私はともに低税率の高成長経済と世界クラスの公共サービスを望んでいるが、懸命に働き、犠牲を払い、難しい決断をする覚悟がなければ責任を持って実現することはできない。より良い未来への道がある一方で、それは簡単ではないことを知る必要がある」と強調した。 終生のライバルだったト

    英ジョンソン政権が崩壊の危機...「政界の道化師」の複雑怪奇な「功罪」を振り返る
    dazed
    dazed 2022/07/06
    各省庁の大臣が辞任して首相への不支持を表明するとか日本では考えられないな。同じような政体でもイギリスの方がまともそうだ。 “本来、イギリスの首相と財務相は一心同体でなければ閣内不一致の原因になる”
  • 欧州最大の音楽祭で優勝、翌日には戦場に戻っていった「ウクライナ代表」たち|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <ユーロビジョンで優勝したウクライナの「カルシュ・オーケストラ」だが、決勝翌日には祖国に戻る約束で特別に認められた出場だった> [ロンドン発]14日、イタリア北部トリノで開かれた欧州40カ国が参加する音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト2022」の決勝で優勝したウクライナ代表のフォークラップグループ「カルシュ・オーケストラ」。フロントマンでラッパーのオレハ・プシュクは翌15日、祖国の前線に戻るため、ホテルの外で恋人の女性と別れのキスを交わした。 ボーカルのサーシャ・タブも、1カ月前にウクライナからイタリア北西部アルバに逃れ、ホストファミリーと暮らすと2人の子供たちに別れを告げなければならなかった。タクシーに乗り込む前に、子供たちを抱き締めるタブには涙を流した。6人組のカルシュ・オーケストラにとって短い国外遠征は、久しぶりに再会した最愛の家族との涙の別れとなった。 カルシュ・オーケ

    欧州最大の音楽祭で優勝、翌日には戦場に戻っていった「ウクライナ代表」たち|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    dazed
    dazed 2022/05/17
    こんなの、支持せざるを得ないよな…。
  • フィンランドの36歳女性首相が、独裁者プーチンの恫喝に「ひるまない」わけ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    ロシアウクライナ侵攻を受けて、NATO加盟に前進するフィンランドとスウェーデン。両国の危機感と安全保障を、その歴史から紐解く> [ロンドン発]「いつまでに決断するかというタイムテーブルは示さない。しかし、かなり早く決定される。数カ月ではなく、数週間以内に」──フィンランドのサンナ・マリン首相(36)は13日、ストックホルムで行われたスウェーデンのマグダレナ・アンデション首相(55)との共同記者会見で毅然とした表情を見せ、こう語った。 ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、軍事的中立を掲げてきた北欧2カ国の女性首相は北大西洋条約機構(NATO)加盟にそろって意欲を見せた。両国は今年6月にもマドリードで開催されるNATO首脳会議までに加盟申請するとの観測が強まる。中でもロシアと1300キロメートルの国境を接するフィンランドの危機感は国境を接しないスウェーデンより強い。 独裁者ウラジーミル・プーチ

    フィンランドの36歳女性首相が、独裁者プーチンの恫喝に「ひるまない」わけ|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    dazed
    dazed 2022/04/19
    “クラスター(集束)爆弾の禁止条約(…)フィンランドはその後も「国境を守るために不可欠」として署名を見送っている。ロシア軍が侵攻してきた場合(…)クラスター弾で反撃するというのが国防政策の一つだからだ”
  • 仏大統領選目前のマクロン、「プーチンとの対話」をやめる訳にいかない理由

    <マクロンの考えは「ロシア中国から引き離すこと」であり、ルペンとの一騎討ちを控えた政治的状況からもプーチンとの関係を断ち切ることはできない> [ロンドン発]ロシア軍のウクライナ侵攻が続く中、フランス大統領選の第1回投票が4月10日に行われる。第1回投票で過半数を獲得する候補者がいなければ同月24日に上位2人の決選投票が行われる。直近の世論調査で現職のエマニュエル・マクロン大統領を極右・国民連合のマリーヌ・ルペン氏が3ポイント差に追い上げる激戦となっている。 世論調査をもとに主要候補者6人の支持率をグラフにしてみた。 エマニュエル・マクロン氏26%(共和国前進)急進中道 マリーヌ・ルペン氏23%(国民連合)女性、極右から右派ナショナリスト政党にイメージ転換図る ジャンリュック・メランション氏17.5%(不服従のフランス)強硬左派 エリック・ゼムール氏9.5%(極右の政治評論家) バレリー・

    仏大統領選目前のマクロン、「プーチンとの対話」をやめる訳にいかない理由
    dazed
    dazed 2022/04/11
    “彼の基本的な考え方はロシアを中国から引き離すことで、プーチン氏の安全保障上の懸念にも理解を示した」と解説する。安倍、マクロン両氏の対プーチン外交は共通している”
  • 戦場では「笑っていた」兵士が、帰還後に自ら命を絶つ...戦争が残す深い「傷」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <フォークランド紛争から40年。戦争を経験したことでPTSDに苦しみ、自殺した人の数は戦死者を上回った。当時を知る人々の言葉から考える戦争の後遺症> [ロンドン発]英領フォークランド諸島にアルゼンチン軍が侵攻した日から4月2日(ロンドン時間)で40年が経つ。いまロシア軍がウクライナに侵攻する。自分たちの国土、家族、暮らしを守るのに理由は必要ない。しかし正当な戦争でも人的・物的被害、経済的損失だけでなく、人の心に癒えることのない傷が残る。武力は最後の手段であることをフォークランド紛争は改めて私たちに教えてくれる。 フォークランド諸島議会で議員を務めるレオナ・ロバーツさんは1982年4月にアルゼンチン軍が攻めてきた時、10歳だった。自分たちの国土を踏みにじられた戦争の記憶は今も鮮明に刻まれている。「私たちは小さな平和な国なのに突然、何千人もの兵士が目の前に現れました。恐ろしい体験でした。全部覚

    戦場では「笑っていた」兵士が、帰還後に自ら命を絶つ...戦争が残す深い「傷」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    dazed
    dazed 2022/04/03
    “フォークランド紛争から40年。戦争を経験したことでPTSDに苦しみ、自殺した人の数は戦死者を上回った。当時を知る人々の言葉から考える戦争の後遺症”
  • 日本に逃れたウクライナ人の声 「PCR検査は自己負担」「日本円がなければどうなったか」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    ロシアウクライナ侵攻後、日に避難した人は200人を超えるが、国際社会の一員として日政府は彼らが求めていることに耳を傾けるべきだ> [ロンドン発]キエフ在住の年金生活者ウォロディミル・コーバルさん(64)とロシア出身のオルハさん(59)は日で暮らす娘のオレナさん(40)を頼りに戦火のウクライナを逃れて日にやって来た。2人は3月8日にキエフから列車に飛び乗った。 「私たちの席は一つしかなく、ポーランドまで計24時間交代して座りました。混み合う車内ではどこからどこへ向かうかを尋ね合う程度でみな言葉少なでした。戦火が迫り、やむなく祖国を後にせざるを得ない事情は聞かなくても分かったからです」 2月24日午前4時ごろ、ウォロディミルさんの自宅からも爆撃音が2回立て続けに聞こえた。しかし当にロシア軍が攻めて来るとは信じられなかった。キエフ北西のホストメリには空港があるためロシア軍の空輸拠

    日本に逃れたウクライナ人の声 「PCR検査は自己負担」「日本円がなければどうなったか」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    dazed
    dazed 2022/03/29
    戦災難民に対してPCR検査は自己負担で“1人70ドル(約8650円)”、自主隔離措置のアプリは1人1端末必須、その為のスマホレンタルも日本円のみ対応とか、あまりに杓子定規に過ぎる。
  • プーチンに自国を売り渡し、「戦争の共犯者」に成り下がった「欧州最後の独裁者」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    <「ロシア軍の補給線を断つ後方からの攻撃を阻止する」と表明したベラルーシのルカシェンコ大統領にも制裁を科すよう、同国の民主派指導者チハノフスカヤ氏は訴える> [ロンドン発]「欧州最後の独裁者」ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は3月11日、モスクワでウラジーミル・プーチン露大統領と会談した。これに先立ち、ルカシェンコ氏はウクライナに侵攻したロシア軍の補給線を断つ後方からのいかなる攻撃も阻止しなければならないと表明したとベラルーシ国営ベルタ通信は伝えている。 2020年9月、ルカシェンコ氏はプーチン氏から15億ドル(約1750億円)の融資を取り付けた。昨年12月には新たに30億~35億ドル(3500億~4100億円)の支援を要求しているとみられている。ルカシェンコ氏が自分の体制を維持するために、主権をプーチン氏に売り渡したのは誰の目から見ても明らかだ。 キエフ大公国(9世紀末から

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