関西において文字に関する勉強会や講演会を企画しているイベント「和文と欧文」は8月2日、中之島デザインミュージアム de sign deにおいて、小塚書体で知られる小塚昌彦氏と、ヒラギノ・游書体で知られる鳥海修氏による対談「かなのいろは」を開催した。 今回のイベントは、日本タイポグラフィ協会発刊のTypographics ti;(タイポグラフィックス・ティー)276号(7月22日発刊)の特集「かなのいろは」のスピンオフ企画として開催されたもの。同特集に掲載できなかった内容を中心に、より深く「かな」にフューチャーした対談が展開された。 漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、記号が混在する世界でも珍しい日本語組版。鳥海氏は、使用頻度から「かな」の役割の大きさを示した上で、「『かな』を変えれば組版イメージが大きく変わる」と述べ、時代とともに変化を遂げてきた「かな」の歴史を紐解いた。 一方、小塚