記事一覧 [3] 万一のリスク同じでも… 周辺と立地 差は歴然 (2010年5月27日午後3時00分) 小浜市泊区から望む大飯原発。抱えるリスクは同程度だが、おおい町と小浜市に落ちる原発マネーには大きな差がある=5月 小浜市の内外海半島先端に位置する泊区。海を挟んで大飯原発が肉眼ではっきりとらえることができる。50代の男性は住民の気持ちを代弁するようにつぶやいた。 「おおい町に原発のお金が落ちても、小浜市には少ししか落ちない。小浜市に落ちても泊には落ちない。万一の事故が起きたとき(の被害)は同じなのに…」 おおい町中心部の本郷地区から大飯原発までの距離は約8キロ。これに対し泊区からは4キロ余り。だが、電源三法制度では距離に関係なく、おおい町は「立地」、小浜市は「周辺」と厳格に色分けされる。 この差は、国からの電源三法交付金、県からの核燃料税交付金の配分額にも反映される。小浜市への交付