川越市は27日、市民が長野県で採取した野生キノコの放射性物質を測定したところ、食品衛生法の放射性セシウム基準(1キログラム当たり100ベクレル)を超える117.2ベクレルの放射性セシウムが検出された、と発表した。同市は今月20日から、市民が持ち込んだ食料品について放射性物質の測定を無料で実施している。 市によると、男性が22日に長野県南牧村の山中で採取したハナイグチやヤマイグチなど数種の野生キノコ1キロを簡易測定器で測定したところ、101ベクレルの放射性セシウムを検出したため、民間業者に詳細測定を依頼。その結果、1キログラム当たりセシウム134が42.6ベクレル、セシウム137が74.6ベクレル検出された。市は男性に結果を連絡するとともに、採取場所を所管する長野県林務部に情報提供した。