原発耐性テスト 早期再稼働へ安全確認を急げ(10月29日付・読売社説) 原子力発電所の再稼働問題の今後を占う試金石となるだろう。 関西電力が28日、大飯原発3号機(福井県)で実施していたストレステスト(耐性検査)の評価結果を政府に提出した。 福島第一原発の事故を受け、全国の原発に課せられているテストだが、結果の提出は初めてだ。 大飯原発3号機は、13か月ごとの定期検査で停止している。政府は今回の評価結果を踏まえ、再稼働の可否を決める方針だ。 関電の評価によれば、大飯原発3号機は、設計上の想定の1・8倍の地震や、4倍の高さの津波には耐えられるという。政府は、その妥当性を早急に判断する必要がある。他の原発の再稼働に確たる方針を示すことにもなろう。 ストレステストは、原発が設計上の想定を超える大きな地震や津波などに襲われた時、重要な設備がどこまで耐え得るか、安全の余裕を調べる検査だ。法律で義務づ