内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は4日、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐる自身の責任について「私自身、少なくとも責任問題を持っているとは思っていない」と述べ、辞任する考えがないことを明らかにした。 4日の定例会議の後、記者会見で答えた。「安全委の責任の取り方は(原発の安全性についての)指針の見直しを早急に進めることだと思っている」としている。
内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は4日、東京電力福島第1原発事故の対応をめぐる自身の責任について「私自身、少なくとも責任問題を持っているとは思っていない」と述べ、辞任する考えがないことを明らかにした。 4日の定例会議の後、記者会見で答えた。「安全委の責任の取り方は(原発の安全性についての)指針の見直しを早急に進めることだと思っている」としている。
衆院予算委で阿部知子社民党政審会長の質問に答える班目春樹原子力安全委員会委員長。後方は海江田万里経産相=国会内で2011年5月16日午後4時19分、藤井太郎撮影 内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は16日の委員会定例会議後の会見で、東京電力福島第1原発1号機で起きた炉心溶融について、経済産業省原子力安全・保安院が見解を示さないことに対して批判した。 班目委員長は「(安全委が指摘してきたにもかかわらず、これまで)制御棒だけ溶けずに残るなど物理学的常識からあり得ない図を持って来ている」と指摘。「もっと適切なイメージを持ってきなさいと言っているが、持って来ないのは遺憾。また(東電が炉心溶融を認めたにもかかわらず)保安院の考えが出されないのが残念だ」と話した。 一方、1号機で起きた原子炉圧力容器内の蒸気を冷やす「非常用復水器」の機能喪失については、「東電、保安院から事実関係を聞いて
班目春樹・原子力安全委員長は28日夜の記者会見で、東京電力福島第1原発のトレンチでみつかった高放射線量の汚染水への対応について、「どのような形ですみやかに実施できるかについて、安全委ではそれだけの知識を持ち合わせていない。まずは事業者(東京電力)が解決策を示すとともに、原子力安全・保安院にしっかりと指導をしていただきたい」と述べた。首相への勧告権限も持つ専門家集団トップの発言だけに、その役割について議論を呼びそうだ。 同委員会は原子力利用時の安全確保のために基本な考え方を示し、行政機関や事業者を指導する役割を担い、他の審議会より強い権限を持つ。だが、班目委員長は23日に会見するまで、国民に対して見解や助言の内容などを説明することがほとんどなく批判を浴びていた。【大場あい】
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