昨年1年間に全国の警察が受理した配偶者などパートナーからの暴力(DV)の相談は前年比0.5%増の8万3042件で、18年連続で最多を更新したことが3日、警察庁のまとめで分かった。ストーカーの相談は同2.3%減の1万9728件だった。 DV相談の増加は、社会的な関心の高まりが要因とみられる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、生活への不安などでDVが増加する恐れがある一方、外出自粛などで被害が潜在化する懸念もあり、警察は専門機関と連携して相談体制の充実を図る。 内訳は女性が74.8%を占めるが、男性の割合が増加している。交際相手や元交際相手から暴力を受ける「デートDV」は18.2%で、前年より増えた。 DV事案の検挙は前年より75件減の8703件で、うち殺人が2件、傷害致死が2件あった。警察は深刻化する前に積極的に事件化する方針で、暴行が最も多く5230件だった。 ストーカー被害では、加害者