消防車両が集まり、騒然とする火災のあった雑居ビル周辺=2021年12月17日午後0時30分、大阪市北区、白井伸洋撮影 大阪市北区曽根崎新地1丁目の8階建ての「堂島北ビル」で17日午前に発生し、24人の死亡が確認された火災で、出火に関与した疑いのある男の自宅とみられる住宅で直前に火災が発生していたことが、捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は17日、現住建造物等放火と殺人の疑いで捜査本部を設置した。 【写真】出火に関与した男の自宅とみられる住宅。ここでも出火した=2021年12月17日午後5時22分、大阪市西淀川区、甲斐江里子撮影 捜査1課によると、17日午前10時20分ごろ、通行人らから「ビルの4階部分が燃えている」と119番通報があった。4階にあるクリニックを訪れた50~60代の男が紙袋を暖房器具近くの床に置いて蹴り倒し、漏れ出た液体付近から燃え上がったのを女性2人が目撃したという。男
京都市伏見区桃山町因幡のアニメ製作会社「京都アニメーション」(京アニ)第1スタジオが放火され、男女36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、大阪府内の病院に入院していた青葉真司容疑者(41)=殺人などの疑いで逮捕状=が14日、京都市内の病院に転院した。命に別条がない程度まで回復したためで、京都府警は勾留に耐えられる状態になるのを待って逮捕する方針。 【動画】転院する青葉容疑者の様子 病院関係者によると、青葉容疑者は現在、感染症などの合併症を起こす危険な状態を脱している。自力歩行はできないが、会話は可能という。転院前、治療に携わった医療スタッフに対して「人からこんなに優しくしてもらったことは、今までなかった」と感謝の言葉を伝えたという。 青葉容疑者は14日午前9時ごろ、ストレッチャーで救急車に乗せられて大阪府内の病院を出発し、午前10時15分ごろに京都市内の病院に到着。青葉容疑者はタオルで
京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、男女35人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、京都府警捜査本部は2日、映画「涼宮ハルヒの消失」などを手掛けた武本康弘監督(47)ら、亡くなった10人の氏名を公表した。18日の事件発生から2週間が経過し、殺人事件としてはきわめて異例なかたちの公表となった。 【動画】焼失を免れた京都アニメーションの原画展示 残る犠牲者25人の氏名を京都府警はDNA鑑定などで特定しているものの、遺族との調整を踏まえ、公表を見送った。 京都府警は、遺族らの心情に配慮しながら、犠牲者の身元の公表時期や方法について、慎重に検討してきた。事件発生から一週間近く経ってからようやく、その時点で亡くなっていた34人(男性13人、女性21人)の身元の特定に至った。 犠牲者の年齢は20~60代、いずれも同社社員。司法解剖の結果、死因は焼死が26人、一酸化
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、同社は26日、24日に開設した支援金の口座に計6億2178万円(2万9532件)が寄せられたと明らかにした。アニメ制作会社や映像関連会社から各1千万円の振り込みがあったという。 また全焼したスタジオの1階にあり、コンクリートに覆われた部屋にあったサーバーが焼損を免れていたこともわかった。紙の原画は焼けたが一部がデジタル化されており、専門家の助言を受け、データを取り出せるか試みる予定という。 支援金の預かり専用口座は京都信用金庫南桃山支店「当座 0002890 株式会社京都アニメーション 代表取締役 八田英明」。 広がる「京アニ」支援の輪《京都アニメーション 支援金預かり専用口座》 京都信用金庫南桃山支店 当座預金 口座番号 0002890口座名義 株式会社京都アニメーション 代表取締役 八田英明
京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで34人が死亡した放火殺人事件で、職業不詳の青葉真司容疑者(41)=殺人容疑などで逮捕状=が建物に侵入した直後、バケツに入ったガソリンを近くにいた従業員数人に直接浴びせていたことが捜査関係者への取材でわかった。京都府警は、青葉容疑者が明確な殺意をもって火を付けたとみている。 【写真】「アニメさん」育んだ街、残った巡礼ノート 府警によると、青葉容疑者は今月18日午前10時35分ごろ、第1スタジオに正面玄関から侵入。1階のらせん階段付近で、火を放ったとされる。玄関脇には台車のほか、包丁6本とハンマーが残されていた。 捜査関係者によると、青葉容疑者は「死ね」と叫びながら、バケツを使い、ガソリンをまいたという。重度のやけどで搬送された従業員らのうち、ガソリンを浴びた状態の人が数人いた。
京都市伏見区の名門アニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオを襲った放火による大火災。鉄筋コンクリート造りの3階建てスタジオはほぼ全焼。当時スタジオにいた従業員74人のうち33人の死亡が確認され、17人が重症を負い入院した。 【写真】事件現場の写真(9枚)をすべて見る 放火したとみられる青葉真司容疑者(41)は、近隣住民からの通報を受けて現場に急行した京都府警によって確保された。確保の瞬間を目撃した女性によると「男は赤いTシャツにジーパン姿で、火傷で足の皮がめくれていた。警察の『なぜ(放火)したのか! どこから入った!』という詰問に対して、怒ったように声を荒げて『ガソリンを撒いて火をつけた』『パクられた!』と叫んでいました」。 事件前、現場の近隣で青葉容疑者に似た人物がたびたび目撃されていた。近所に住む女子中学生が語る。 「赤いTシャツを着た男を公園で何度か見かけました。事件前日の
京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから出火し、従業員ら男女33人が死亡、35人が重軽傷を負った放火殺人事件で、京都府警捜査本部(伏見署)は19日午後5時、記者会見を開き、現場にガソリンをまいた男の氏名を、職業不詳、青葉真司容疑者(41)と発表した。男はガソリンを入手して現場に赴き、正面玄関から一階に簡易ライターと思われるもので火を付け、徒歩で逃走したと説明。動機は捜査中で差し控えるとした。全身熱傷で意識はなく、重篤な状態という。 【動画】発生直後、猛煙上げる京都アニメ火災現場 京都府警は放火殺人と断定し、府警察学校(京都市伏見区)に同日、100人体勢の捜査本部を設置している。 捜査本部は「身柄を確保したが、治療を優先した。事案の重大性に鑑み、氏名の公表に踏み切った」と説明。逮捕状は取っていないとした。 また、「京都アニメーションへの脅迫事案は承知している。昨年
京都市伏見区にあるスタジオの放火火災事件で被害に遭ったアニメ制作会社「京都アニメーション」(京都府宇治市)の八田英明社長は一夜明けた19日、京都市内で会見に応じ、社員33人が亡くなった事件について「断腸の思い。堪えきれない。こんな大惨事になるとは夢にも思わなかった」と思いを明かした。 【写真】火災で煙を上げるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ 早朝から現場検証に立ち会った八田社長。その合間をぬって本社近くで報道陣に囲まれた。火事の発生直後、「最初はボヤぐらいか」と思ってに現場に駆けつけると、そこは黒煙が立ち上る現場。「車も近づけず、火の手が上がって中に入れなかった。消防隊員の方に“なんで3階に入れないんですか”と言いました。惨状でした」と振り返った。 被害にあった社員は全国各地から集まったアニメを志すエリートたち。「こんなかたちで将来を閉ざされてしまったことが残念で、残念でなり
「京都アニメーション」第1スタジオの火災で、1階から燃え広がった火の手はあっという間に3階建てのビルを包み、犠牲者、被害者の大半は2、3階に集中した。日本火災学会長を務める早稲田大の長谷見雄二教授は「ニュース映像を見る限りだが、大きな窓がある南壁面の燃え方が激しいようだ。火の手は窓伝いに上層階へ広がった可能性がある」と分析する。 【第1スタジオの見取り図】 建物内の西側にある階段の3階から屋上に向かう部分で19人が死亡。折り重なるように倒れていた。京都市消防局によると、屋上に出る扉は閉まっていたが、鍵はかかっていなかったという。南側にはらせん階段があり、1階玄関付近から3階までつながっている。 長谷見教授は「『煙突効果』による火と煙の広がりを防ぐため、らせん階段には壁などを設けるよう、建築基準法は定めている。ただし、仮に壁の扉が開いているなどすれば、煙などを完全に防ぐことは難しい」と説明。
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