年間7千頭の馬が殺処分されるなか、働きを終えた馬が余生を過ごす養老牧場は全国的にも少ない。新潟県胎内市の「松原ステーブルス」は16年前から殺処分される競走馬などを引き取り、その最期をみとってきた。今年からNPO法人化し、馬との触れ合いを通じ子どもたちに現状を知ってもらう取り組みを始めた。 【動画】犬164匹を8畳2間で 国内最大規模の多頭飼育崩壊が起こった室内の様子 松原ステーブルスの厩舎(きゅうしゃ)では16頭の馬が余生を過ごす。多くはけがが原因でレースに出られなくなったサラブレッドだが、ミニチュアホースや日本の在来種など様々な馬がいる。馬に触れ、身近に接してもらおうと、厩舎(きゅうしゃ)の見学は無料だ。前日までに予約すれば500円から体験乗馬もできる。ただ、馬の健康が最優先、気温が30度を超えれば体験乗馬は休みだ。 牧場は、元騎手・調教師の松原正文さん(60)が2005年に始めた。馬と