安否不明の残る1人は、日本から出張で訪れていた大手プラントメーカー「日揮」の元代表取締役副社長で最高顧問の新谷(あらたに)正法(ただのり)さん(66)。 日揮関係者らによると、新谷さんはアルジェリアでの事業に精通しており、今回のプラント工事を統括する実質的なトップだった。 昨年、副社長から最高顧問に就任した。 事件の数日前から現場のイナメナスを訪れており、武装勢力による襲撃のあった16日午前中、工事の進行状況を巡り、発注元の英石油大手BP幹部とプラントの施設内で会合する予定だった。 日揮内部では、首都アルジェを訪れることはあってもイナメナスのプラントまで足を運ぶことが少ない最高顧問が襲われたことから、限られた関係者しか知らないはずの重要な会合の情報が外部に漏れ、計画的に狙われたのではないかとの見方が出ている。 一方、英紙デイリー・テレグラフは21日の電子版で、BPのカルロス・エストラーダ副