【ワシントン=USA TODAY(スティーブ・スターンバーグ)】米疾病対策センター(CDC)は14日、はしか感染が15州に広がったと発表。過去10年間では最大の流行だという。 今年1月以降のはしか患者は132人に達し、1997年の138人に迫る勢い。今のところ死亡者は出ていないが、ほとんどの患者が予防接種を受けていない子供で、予防接種ができない1歳未満の乳児も20人いるという。 CDCは2000年に、はしかの感染はなくなったと根絶宣言をしたが、懸念する声が一部から出ていた。CDCのはしか担当、ジェーン・シュワードさんは「はしかは世界にまだ存在しており、危険は去っていない」と指摘。最近、米国のはしか患者の多くはスイス、ベルギー、イタリア、インド、ドイツ、中国、パキスタン、ロシア、フィリピンなどへ旅行した子供だという。 米国のはしか患者は予防接種が開発されていなかった63年以前には40万に上り