大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で01年6月に起きた児童殺傷事件で、事件現場を目撃して心的外傷後ストレス障害(PTSD)となった児童2人への補償が、大学側と保護者の間で合意されていたことがわかった。けがのない児童に対し、PTSDによって補償するのは極めて珍しい。 児童2人は医師からPTSDと診断されていた。大教大総務課は「保護者との約束により、合意時期や補償の金額は明かせない」としている。 事件では児童8人が亡くなり、児童13人と教員2人が重軽傷を負った。大学側は、犠牲になった児童8人の遺族とは03年、重傷を負った児童8人の保護者とは05年に補償交渉で合意。軽傷の5人の保護者とは合意できていない。