昭和女子大(東京都世田谷区)准教授の男性(61)の経歴が虚偽だったことが判明し、同大など都内5女子大が来年度開設を目指していた「共同教職大学院」の設置申請を取り下げたことが23日、分かった。男性准教授は16日付で懲戒解雇処分となった。同大学院としての設置申請は全国初で、大きな注目を集めていた。 同大などによると、共同教職大学院の設置認可申請を実施していたのは昭和女子大▽日本女子大▽実践女子大▽大妻女子大▽東京家政大−の5大学。昭和女子大は男性准教授をトップの教職研究科長に就任させる予定だったため、同大学院の教員として申請した。 ところが7月上旬、文科省から男性の経歴について指摘があったため調査。調べたところ、文科省の提出書類に記載された「岐阜県教育委員会指導主事」「同研修課長・教育センター第2研修部長」「同県立高校長」などの経歴がいずれも詐称だったことが発覚した。男性は16年に同大助教授と