現在、離婚で一番揉める問題の一つが面会交流だろう。10年前は予想も出来なかったことだ。 非監護親が子供に会いたいというのに対し、監護親が子供を会わせない。調停で約束していても会わせない、審判で面会交流を命ぜられても会わせない、こういう例は非常に多い。 そのとき、たいていの監護親は、「子供が会いたがっていない」という子供の意思を面会交流拒否の理由としてあげる。「子供は会いたがっているけど、私は会わせたくないのよ」と堂々と言い放った例は、ほとんどない。 しかし、非監護親からすると、監護親の、この発言はにわかに信じられない。「自分が同居していたころは、子供とはうまくいっていた、子供が会いたがらないはずがない。監護親は、嘘をついている」と、ほとんどの非監護親は考える。「監護親がそういうんだからそうなんだろう」などと素直に納得する非監護親は、希有である。 かくて「監護親は嘘つきだ」vs「非監護親は、