東京都北区の高齢者用マンション3棟で入居者が「拘束介護」されていた問題で、北区は6日、新たに入居者75人に対する身体拘束が虐待にあたると認定したと発表した。区が昨年11月時点の入居者159人に対する拘束の状況を調べた結果で、虐待を受けたと認定された入居者はこれで計95人になった。 北区は2月17日、20人に対する介護ヘルパーらの身体拘束が常態化していたとして、高齢者虐待防止法に基づき虐待と認定。その後もほかの入居者について調査を続けていた。95人のほかに、65歳以下の入居者1人への拘束も確認したが、同法の対象外になるため、障害者虐待防止法に基づく虐待にあたるかどうかを調べている。 北区は、入居者に介護サービスを提供している事業所を運営する医療法人「岩江クリニック」に、改善策の提出を求めている。
精神の障害を抱えた子どもや兄弟から暴力を受けた経験がある――。研究者などの調査に、障害者の家族の約6割がそんな苦しみを打ち明けた。心中を考えた人も2割ほどいた。精神障害者への誤解や偏見を恐れ、暴力について口を閉ざす人は多い。4日、さいたま市で家族が集い、思いを語り合った。専門家は「障害者やその家族を孤立させず、社会で支える態勢が必要だ」と指摘した。 東京大学大学院の蔭山正子助教(地域看護学)らの研究チームが昨年7~9月、おもに埼玉県内に住む精神障害者の家族768世帯に質問状を配布。346世帯466人から回答を得た。4日、さいたま市であった同県内の精神障害者家族会の集会で蔭山助教が結果を報告した。 家族の約6割が当事者から暴力を受けたと明かしたほか、16%は「刃物を向けられたり、刃物で傷つけられたりした」と打ち明けた。「一緒に死にたい」「本人に死んでほしい」と思い詰めたことがある人もそれぞれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く