政府の「働き方改革実現会議」が検討している罰則付きの時間外労働の上限について、日本病院会(日病)の堺常雄会長は27日の定例記者会見で、「他の業態と一律の労働時間の上限設定は、医療現場に多大な影響や混乱をもたらす」と述べ、医師の働き方に関しては、別の話し合いの場を設けるよう、国に要望する考えを明らかにした。今後、日本医師会(日医)や他の病院団体と対応を協議する方針。【敦賀陽平】 現在、医療機関の宿日直(当直)勤務の時間については、労働基準監督署の許可があれば、週40時間以内とする法定労働時間の対象外となっているが、「通常の勤務時間の拘束から完全に解放された後のものであること」などの基準を満た...