【寄稿】 Gaming disorderから子どもの発達をどう守るか 中島 匡博(中島こどもクリニック院長) 近年,親子が目を見合わせて会話をせず,幼児が独りでタブレットの動画等に夢中になる光景を目にする。小学生がゲームに没頭し,体をあまり動かさず,友達と群れて遊ばないことも日常的に見られるようになった。思春期世代では,インターネット(以下,ネット)につながる機器に長時間接し,睡眠不足や体調不良を訴えたり,家庭での学習時間の確保が困難となったりするなど,日常生活や学業への影響が見られ,ゲーム等のネット依存の可能性が高いと考えられる事例も経験する。ゲーム機やスマートフォン(以下,スマホ)等の電子メディア接触の長時間化や低年齢化が,顕著となっている。 電子メディアが子どもの生活や遊びの中に急速に浸透し,電子メディア接触による心身への影響と適切なかかわり方について理解を深めることの重要性が増