タブレット端末を使って授業を受ける児童。端末が配布されたのは一部の学校にとどまる=水戸市立下大野小学校で2020年7月30日午前11時43分、森永亨撮影 文部科学省は11日、全国の小中学校で児童生徒が1人1台のパソコンなどのICT(情報通信技術)端末を使って学ぶ環境を整える「GIGAスクール構想」について、公立校への端末配備の進捗(しんちょく)状況(8月末時点の速報値)を発表した。2020年度中に配備を終えるのが目標だが、8月末までに端末の納品が済んだのは1811自治体のうち37自治体(2.0%)にとどまった。名古屋市など7自治体では、納品が21年度以降にずれ込む可能性があるという。 全国の自治体が一斉に端末の購入を進めているため、メーカーの供給が追いついていないとみられる。 配備が完了していない自治体に納品時期の見通しを尋ねたところ、496自治体が「年内」、1271自治体が「年度内」と回