(c)Getty Images ※画像はイメージです 抗うつ薬治験におけるプラセボ反応率は1970年代以降は上昇傾向にあることが"常識"とされてきたが、今回、「プラセボ反応には20年以上変動がない」という、これまでの常識を覆す研究結果が報告された。京都大学大学院健康増進・行動学分野教授の古川壽亮氏らはUniversity of Oxford、Technische Universität München、University of Bernと共同で、単極性大うつ病患者を対象とした抗うつ薬の二重盲検ランダム化比較試験(RCT)のシステマチックレビューを行い「過去25年間のプラセボ反応率は35~40%の範囲で安定的に推移しており、年々上昇しているわけではない」との解析結果をLancet Psychiatry(2016; 3: 1059-1066)で報告した。
2012年03月31日 鬱治療においてのプラシーボ効果の証明 背景: プラシーボ効果とは、実際に効果のない薬や治療法でも患者が効果があると信じ込むことで、症状などに改善がみられることをいう。 要約: プラシーボ効果は体内の様々な変化に影響を与えると考えられている。この度、カリフォルニア大学ロサンジェルス校のAimee Hunter博士率いる研究チームによって、一度抗鬱剤を利用すると脳がその効果を覚え、その後は偽薬でも同様の効果を得られることが分かった。 彼らは89人の鬱患者の協力の下この研究を行った。まず被験者は抗鬱剤を与えられるグループと偽薬を与えられるグループに分けられ、またそれぞれが以前抗鬱剤を利用したことのあるグループと利用したことのないグループに分けられた。 それぞれの薬を与えられた被験者の、複雑な認知行動、個性の表現、意思決定、社会的行動など、鬱患者に欠けた部分を司ると考えられ
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