奇妙な骨董屋の周期表を模した棚を前に、少女と怪しい店長のシュールなやりとりを通じて、単なる記号の羅列ではない周期表の正体を探っていきます。元素の性質、発見の歴史をじっくりと見つめると、あたかも物語の人間関係相関図のように整理された元素たちの関係が見えてくるのです。シリーズ第32回のテーマは「硫酸」です。硫酸は水素と硫黄と酸素の化合物。強い酸性で金属を溶かしてしまう性質があるため、取り扱いに注意が必要な物質です。危険なイメージの硫酸ですが工業では非常に重要な働きをしています。今回は「硫酸」を様々な視点から紹介します。
子どもと一緒にシェアして読んでる漫画に少年ジャンプ連載の『Dr.STONE』(ドクターストーン)があります。 Dr.STONE 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 稲垣理一郎,Boichi 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/07/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (4件) を見る 人類が謎の現象によって石化してしまった3700年後の、原始時代みたいな世界で、科学の知識(もっぱら化学とちょっと物理)を使って、サバイバルするみたいなお話です。(最初はサバイバルかと思ったら、人間同士のバトルになっちゃうんだけど、バトルでもちゃんと科学は使われる。) この作品、『はたらく細胞』(もっぱら生物)と同じく、漫画としても面白い上、科学ネタが豊富です。というか、科学自体がテーマの漫画です。 はたらく細胞(1) (シリウスコミックス) 作者: 清水茜 出版社
ニセ科学批判を本格的にするには、(相手が相手だけに)自分が泥水をかぶる覚悟でやらないとできません。まともな研究者が相手しない方が良いというのは、そういう部分。分かってはいたけど、やはり大変です。 少しでも私側に落ち度があれば、たちまちそこを巧妙に攻撃されます。逆に私の方が悪質な人物だとされてしまい、法的に対処しようにも、これがなかなか難しいのです。 私もいくつかの失敗を経て、色々と勉強させて頂いております。 悲しいけれど、「人は嘘をつく」というのを前提にしておかないと、特にニセ科学に関わった人達に対しては用心をする必要があります。必ず証拠を残しておかないと、嘘をつかれても後から「嘘だと証明」することができません。 さらに、その証拠を自分で管理しておくことも大事です。細心の注意が必要です。 ニセ科学関係の講演などに参加するのも特に注意が必要です。講演会での出来事について主催者側から嘘をつかれ
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東京大学生産技術研究所の田中肇教授らの研究グループは、これまで特異なガラス転移現象として説明されてきた水の動的異常性が、実はガラス転移と無関係であり、液体の正四面体構造形成に起因していることを初めて突き止めた。 この成果は、従来のガラス転移に基づく水の動的異常性に関する定説を覆しただけでなく、水の熱力学的異常と動的異常が、ともに正四面体構造形成という共通の起源に基づくこと明らかにした点にも大きなインパクトがある。 水は、人類にとって最も重要な液体であり、本研究成果は、水の特異な性質そのもの理解に留まらず、生命活動、気象現象などとのかかわりの理解にも大きく貢献するものと期待される。 論文:【Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America】Origin of the emergent
科学の本の紹介index 『科学技術館メールマガジン』バックナンバーはこちら 『科学技術館メールマガジン』配信登録はこちら 号数発行日月のテーマタイトル著者出版社 第23号 2005年4月6日 身近な生きものとふれあう ミミズのふしぎ 皆越ようせい 写真・文 ポプラ社 第24号 2005年4月13日 ガンバレ!!まけるな!!ナメクジくん 三輪一雄 作・絵 偕成社 第25号 2005年4月20日 オタマジャクシの尾はどこへきえた 子どもたのしいかがく 山本かずとし 文 畑中富美子 え 大日本図書 第26号 2005年4月27日 ザリガニのかいかた そだてかた 小宮輝之 文 浅井粂男 絵 岩崎書店 第27号 2005年5月4日 ものをつくる クジラにいどむ船-ラマレラ・生命の物語- 小島曠太郎 えがみともこ ポプラ社 第28号 2005年5月11日 地球生活記 世界ぐるりと家めぐり 小松義夫
本記事は、電子情報通信学会発行の機関誌『電子情報通信学会誌』Vol.101 No.3 pp.304-308に掲載された「シニアの科学教室での楽しさ」の抜粋です。全文を閲覧するには電子情報通信学会の会員登録が必要です。会員登録に関して詳しくはこちらから(電子情報通信学会の「入会のページ」へのリンク)。全文を閲覧するにはこちらから(電子情報通信学会のホームページ内、当該記事へのリンク)。『電子情報通信学会誌』の最新号はこちら(最新号目次へのリンク)。 1.子供科学教室の意義 現在は危険回避及びテレビゲーム等の普及により遊ぶエリアが狭まり、子供自身が工作して、工作した物を使って遊ぶ創造的な遊び方が激減してしまった。そこで、科学に興味を持つ子供が一人でも増え、科学に興味を持つ子供の裾野が広がり、将来は技術立国日本を支える人材となってもらえれば最高だと思って科学教室を開催している。 また、使ったこと
連載第1回 プロローグ●ダーウィンの覗き穴 さあ、進化生物学者であるメノ・スヒルトハウゼン教授の案内で、これから性的器官のヒミツをのぞきにいきましょう。その過程で、わたしたち人間は、どうしてオスとメスでセックスしないと繁殖できないのか、といった、根本的なナゾについても触れてまいります。しかし、そもそもいかにして生殖器は研究の対象となっていったのかというと、どうやらダーウィンが、こんなことを言ったのが発端みたいです。 〈第2回につづく〉 『ダーウィンの覗き穴 性的器官はいかに進化したか』メノ・スヒルトハウゼン/田沢恭子訳 原作:メノ・スヒルトハウゼン●1965年生まれ。ナチュラリス生物多様性センターのリサーチ・サイエンティスト、ライデン大学教授。専門は生態学、進化生物学。 マンガ:日高トモキチ●宮崎県生まれ。漫画家、イラストレーター、よろず物書き。学習参考書の編集者を経てデビュー。主な作品に
ニューヨーク市で遠赤外線サウナを楽しむ女性。遠赤外線サウナには様々な健康効果があるが、汗で毒素を排出できるといううたい文句は科学的に証明されていない。(PHOTOGRAPH BY LAUREL GOLIO, REDUX) 発汗は、今や健康や美容のトレンドになっている。遠赤外線サウナからホットヨガまで、タオルが汗でびっしょりになるアクティビティはリラクゼーション効果があるだけでなく、体の毒素を排出して健康を保つとも言われている。 だが、汗をかいて毒素を排出するという説は、汗をかいて弾丸を搾り出すというのと同じくらいありえない話であることが、最新の研究で明らかになった。科学者たちも長年密かに疑っていたことだが、汗と一緒に毒素も排出されるというのは、都市伝説に過ぎなかった。 人間が汗をかくのは体温を下げるためであって、老廃物や有毒物質を排出するためではない。その役目を負うのは、腎臓と肝臓である。
「科学的根拠に基づいた医療(EBM)」には、「科学的根拠」以外にも考慮すべき3つの要素があります。「臨床現場の状況・環境」「医療者の技術・経験を含む専門性」「患者の意向・行動[価値観]」です。今回は、このうち「患者の意向・行動[価値観]」が意思決定において果たす役割について考えてみたいと思います。 ▼科学的根拠に基づいた医療(EBM)には、「患者の価値観」が含まれる ▼患者の価値観は、千差万別。絶対的に正しい唯一のものがあるわけではない ▼患者の価値観を考慮した結果、科学的根拠(エビデンス)が示す結果とは異なる判断をすることがありうる この連載で繰り返し出てくる科学的根拠に基づいた医療(EBM)を説明するための図です。 今回の図では、特に「価値観」を強調しています。「価値観」の意味を辞書で調べてみると、次のような記載がありました。 ●いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断[
西アフリカにある世界で最も貧しい国の一つ、ニジェールの砂漠にごみをまき続けている日本人がいる。都市で出た生ごみやサンダル、鉄鍋まで。目的は一体――。 その人物は京都大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の大山修一准教授(46)。サハラ砂漠南縁のサヘル地域で各民族の生活様式や食糧問題などを研究する地理学者だ。 大山さんは2000年から、首都ニアメー近郊にある農耕民ハウサの小さな村を拠点にフィールドワークを続けている。周囲には砂漠が広がり、硬い地面がむき出しになっていた。 ある時、村人が自宅の生ごみや家畜のふんを砂漠に放置した。雨期を経て、ごみから草木が茂りだした。大山さんが調べると、ごみに住み着いたシロアリが砂漠を栄養のある土壌に変え、ごみに混じった植物の種子が発芽したとみられるという。 一方、同国では人口増加によ…
間違いを指摘するのは簡単です。はっきりいって、科学的には間違いだらけ。正しいところを見つけるのが難しいほどです。しかも、おなじみのレトリックが並びます。この十数年、何度も「これは間違い」と書き続けてきたものばかり。またか! というのが正直な気持ちです。 この二つの記事の間違いの多さは、SNSでもかなり話題になっています。問題は、トンデモ情報を述べる識者からコメントをかき集め、それが科学的に妥当かどうか、フェイクニュースにならないかを確認せず今、掲載してしまうメディアにあるのです。メディアの責任は非常に大きい。私も、取材するという意味では同業者だから、指摘するのは気が重いです。 しかも全国紙系メディアだから、その情報を「正しい」と思い込む人が多いのかもしれません。朝日新聞さん、どうしちゃったの? 間違いをいくつか指摘して、なぜこのような現象が続くのか、考えてみました。 (1) 電子レンジで、
作家として小説やエッセイを書くと同時に、アニメーション作品の「設定考証」をしています、高島雄哉です。SF作品の設定考証をする場合、「SF考証」や「SF設定」とクレジットされることもあります。ぼくは大学で物理学を専攻していて、SF小説を書いていることもあり科学やSFの考証を任されることが多いです。 これまでにはサンライズのSFアニメ長編作品『ゼーガペインADP』と『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、そして現在始動中の企画『ブルバスター』で設定考証を担当しています。 「設定考証」「SF考証」をアニメや映画のスタッフロールで見たことがあっても、「どんな仕事なの?」と思う人は少なくないかと思います。 今回は、SF作品における「設定考証」としてどんなことをしているのか、担当した作品と合わせて紹介していこうと思います。また、設定考証にまつわるお金の話もしていきます。 (C)サンライズ・プロジェ
Alumi @Alumi 美容院で美白洗顔料を手の甲につけられて、「これ、このあとふき取るともう片方の手と違いがわかりますよ」って言われたので、「こうやって少し冷たいものを付着させてふき取りしたら、色の差は血管収縮による差ではないかと思ってるんですが、どうでしょう」ってきいたら、セールストークが終了した 2015-08-15 17:24:24 まき @maki_taiga 似た話で、化粧品カウンターで勧められた美容液の説明で「お肌の細胞壁をやわらかくしてくれるので…」と言われたので「細胞壁!?人間に!?」と反応してしまい「えっ…人間に…?えっ…?」と気まずい沈黙が降りて、その空気に耐えられずに帰宅した。細胞壁があったら私は植物か菌類よ… twitter.com/alumi/status/6… 2018-01-08 17:46:26
海外の一流科学誌「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰ネイチャーは日本の状況を、「このワクチンの信頼性を貶める誤った情報キャンペーンが全国的に繰り広げられた」と厳しく批判。 ネイチャーは、HPVワクチンについて、「子宮頸がんやその他のがんを防ぐ鍵として、科学界や医療界で認められ、WHO(世界保健機関)に支持されている」と評価。 その上で、 「In Japan the vaccine has been subject to a national misinformation campaign to discredit its benefits,resulting in vaccination rates falling from 70% to less than 1%(日本においては、このワクチンの信頼性を貶める誤った情報キャンペーンが全
京都大学は9月5日、妊娠中のマウスに投与すると、胎内にいるダウン症の子どもマウスの症状を改善するという物質を発見し、「アルジャーノン」と命名したと発表した。脳の発達不全を起こすダウン症の、出生前治療につながる可能性があるという。 脳、マウス、アルジャーノン――これらの単語からダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』を思い浮かべる人もいるだろう。アルジャーノンは、作中に登場する白ネズミだ。ネット上では「多くの命が救われるかもしれない」と好意的な意見がある一方、小説の結末が明るくないこともあり、「そのネーミングはやめたほうがいい」という声も出ている。 なぜアルジャーノンと命名したのか、京都大学に聞いた。 「アルジャーノン」とは? ダウン症は、染色体異常による疾患。通常2本ある染色体が3本に増え、遺伝子が過剰に働いてしまうのが原因とされている。ダウン症の脳では、神経細胞の元になる細胞(神
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