1987年に自分は洋楽、中でもロックに目覚めたのですが、その年にU2のアルバム『ヨシュア・トゥリー』は社会現象と言える程の大旋風を巻き起こしていました。今になって思うと誰も彼もが社会奉仕を最優先のテーマにしていた奇妙な時代でした。U2にハマった自分はロックイコール誠実であるかどうかという考えを刷り込まれてしまい、それは本当に不幸な考えで、何故なら本来ロックの持ち味は非道徳さにあったからです。 90年代に入りU2は自分達の築き上げて来た真摯なイメージを破壊して再構築する作業に入るのですが、それすらも自分は「あえてU2は破壊して再構築する作業に入った」と深刻に受け止めていました。だから後にボノの色んなチャラチャラした噂話を聞くたび裏切られた気分になっていました。それから破壊と再構築の90年代も後半に入りいよいよU2史上最低の評価を叩き出したアルバム『POP』がリリースされます。 個人的な話にな
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