「うちの部屋は、相撲界のスタンダードとは離れているところが、いくつもありますよね。自分の部屋を持てば『こういう形にしたい』ということができますし、楽しいですね」 先月(6月)、新たに相撲部屋を興した佐伯市出身の中村親方。 引退からおよそ5年、二所ノ関部屋から8人の力士と、呼出、床山を連れて、東京・墨田区両国に中村部屋を興しました。 力士たちを強くするため、さっそく斬新な指導方法に取り組んでいます。 相撲界では異例の朝食 自ら朝食を作る中村親方 朝7時前。 中村親方は誰よりも早く起きて朝食を準備をしていました。 中村部屋では、相撲界では珍しい「朝食」をとります。 朝食を囲む力士たちと床山 昔から相撲部屋では、朝起きて空腹のまま稽古して、そのあとにちゃんこを食べるという慣習があります。 中村親方は、現役時代から、この慣習に疑問を抱いていました。 中村親方 「30歳を超えて、成績が良くなったとき