タイタニック沈没に新説 米英で話題騒然 1912年に約1500人が犠牲となり、史上最悪の海難事故の一つとされる英国の豪華客船タイタニック号沈没事故。米国の科学者2人が今春、船が氷山に衝突後、急速に沈没したのは、建造を急いだ造船会社が十分な強度を持つリベット(びょう)を使用しなかったのが原因との新説を発表、米英両国で話題になっている。 当時、世界最大で「不沈船」とも宣伝された大型客船がわずか3時間弱で沈没した理由はいまだに謎。専門家は新説について「長年の議論にけりをつける決定的なもの」(タイタニック歴史協会)と評価している。 新著「タイタニックを実際に沈めたのは何か」を出版したのは、米国立標準技術研究所のティム・フェイキ氏と、金属工学者ジェニファー・マッカーティ氏。 リベットは船体外側の金属板をつなぎ合わせる際などに用いられるが、2人はタイタニックの残骸から回収されたリベットの