◇子どもの「知りたい」「読みたい」に応える ◇漫画もアリ、大震災の本も 「子どもたちの“知りたい”“読みたい”を支える場」--子ども目線で学校図書館が見直されている。背表紙のすり切れた本が並ぶ図書館のイメージはもう古く、漫画や雑誌も増え、コンピューター化も進んでいる。「学校図書館の今」を探ろうと、南区の第一藤田小を訪ねた。【五十嵐朋子】 第一藤田小の午前10時半。休み時間が始まると、子どもたちが一斉に図書館に駆け込んできた。机に向かって静かに本を読む子、取っ組み合いを始める子。カウンター前には夏休み前に本を借りようと人だかりができた。 休み時間が終わると、4年生が調べ学習にやってきた。テーマは水質汚染。司書の武田江美子さん(34)は担任教諭と一緒に机を回り、アドバイスする。子どもたちは相談し合い、楽しそうだ。 岡山市の学校司書らがまとめた「ひろがる つながる 学校図書館 学校図書館白書3」