グローバル化や少子高齢化が進み、社会の仕組みとともにそこで求められる人材像も変化する中、大学教育は重大な岐路に立っている。龍谷大学は社会の要請に応えるべく、2010年度から2019年度までの改革指針として策定した第5次長期計画において、教育力向上を最重点課題に位置付けた教学改革を推進している。龍谷大学の多様な取り組みを通して次代の大学教育のあり方が見えてきた。 教育システムの再構築と新たな教学展開により 教育力向上を図る龍谷大学 グローバル化が加速し、日本国内においては少子高齢化や地域間格差の拡大などさまざまな問題が噴出する現在。これからの時代には、主体的に問題を発見し、解決するための道筋を見定められる人材が求められている。自ら学び主体的に考える力を育成するには、従来のような知識伝達型の教育ではなく、学生の能動的学修を促す教育に転換する必要がある。副学長の佐藤研司氏は語る。 「大学の存在も