ニューヨーク在住の日本人のジャーナリスト、翻訳家、銀行員などが集まる文化・言論グループ「ジパング」が自費出版した本が反響を呼んでいる。 題名は『笑われる日本人』。英語のタイトルは『JAPAN MADE IN U.S.A.』。誰に笑われているのかというと、米国を代表する新聞ニューヨーク・タイムズにである。不可思議な日本を描く同紙の姿勢に抗議した本だ。 冒頭では、本の著者たちが「最悪」と考えるここ4年間に掲載された10本の記事を紹介している。 「人生の良き時も悪しき時も、日本の夫婦に愛なんて要らない!」という見出しの記事は、三重県・大宮町に住む72歳の女性に取材。「(結婚生活40年間)一度も好きだと言われたことがない」といった発言を引用しながら、米国人から見ると異様な日本人夫婦の生活を描いている。 米国人に「異常な日本」植え付け 同記事の批評を担当した翻訳家の梅沢葉子さんは「取材の目的