パソコン通信時代の1990年から細々ながら連綿と続く駄日記。このブログは2006年1月21日から。1996年12月以降、2006年1月20日以前のものはホームページ「湾処屋」から参照可。継続は金との思い込みの果てと書いたのがVer.2.0/2012.08.22の紹介文だった。 それからさらに10年。わたしは古稀を越えた。「継続は金」も錫のような鈍い光沢に変化しつつある。しかし、まだ元気で生きて仕事を続けておられることに感謝。 —Ver.3.1/2022.01.24
詳しくは知らないが、太平洋戦争では戦力の逐次投入がキズを広げることになって敗退をくりかえすことになったという話を聞く。 以後は専門家ではない町医者の勝手な言い草だと先に断っておく。 昨年からのコロナ対策は、まさにこの逐次投入ではないかとずっと思っている。しかも、決定から実施までが遅い。救急もやっていた元外科医としては、なにをタラタラやっとるねんと思う。 わたしらは1年前からずっと緊縮生活を同じレベルで続けている。陽性者が少なくなったからといって行動を緩めることはしていない。感染症に対して自己防衛するためには、自分でいったん決めた警戒レベルを簡単には下げることはよくないと判断しているからである。もちろんこの生活はとても息苦し医師、いつまでするか分からない不安もある。 住んでいる宝塚市や診療所のある川西市も明日から「まん延防止等重点措置」対象になるが、すぐ数日後には緊急事態宣言が発表される見込
韓国で高齢者がインフルエンザワクチン接種後におおぜい亡くなっているという報道があって、今日は何人かの患者さんから不安を言われた。 韓国のワクチンと日本のワクチンとは別のものだと説明するのだが、それでもしょぼい町医者であるわたしの説明より大手メディアのセンセーショナルな報道のほうに頼られていそうなのはしゃぁないか。 ワクチン接種もあくまで自身の意志である。どの情報を重視して判断なさるかは患者さんの自由なので、わたしは情報を伝え説明はするが、強制はできない。無力だね。 殺し文句は「わたしは当然ワクチン接種してますよ」である。儲かるから医者は勧めるけど、じつは医者は家族も含めて接種していないのだなどという悪意のある噂がネットで流れたりしている。信じるのは自由だが、アホである。 本音を言うと、ワクチンはめんどくさいのでやりたくない。だから毎年在宅患者さんとその介護をされているご家族にほぼ限ってやっ
車の外気温度表示ではさすがに37度38度という表示が見られなくなってきたが、それでも30度以下というのはしばらく見ていない。先日は夜間に公務で走ったが、22時すぎでも33度だった。 もう真夏には飽きてきた。 診療所の部屋は4階建のテナントビルの4階。階段は周囲がカラス張りの吹き抜け構造で階下からの熱気が上がってくる。窓を開けても熱気はあまり抜けない。4階は2階のデイサービスのスタッフの更衣室と大家さんの建築会社の出張事務所があるだけなので、日常的にいるのは診療所だけ(とはいえ毎日いるわけではない)。4階の廊下は激暑なのだ。 それにしても真夏には飽きた。若いころはなんとなくワクワクするのが夏だった。年をとるにしたがってゲロゲロするのが夏。 もうエエわ。
元本保証高利回りなんておまへん。 なんでみなさん引っかかるのかねえ。 わたしは銀行さんのおつきあいで定期預金の代わりに投資信託をしているが、いま、えらい損をしている形になっている。日米の株価が暴落して、それによって投資信託もえらいことになっている。元本保証なんてないわけだから、それはしゃあない。ただし、投資したものが消えてしまうことはない。「損をする」だけだ。 リーマンショックのときもえらい暴落してショックだったが、べつにそのときに売る必要もなかったのでそのままにしていたら、数年以上たって元本より上に行って損はしなかった。だから今回もアタフタしない。とりあえず持っておく。数週前に利益が出たものを売って、べつのものを購入したが、そのときには出資額を減らした。 それにしても、相場がいいときには銀行の担当者がイソイソと出向いてくるのに、いまのようなときには訪ねてこないという分かりやすさ。わたしな
ずっと有料メールを愛読してきたKさんが、もともと素因があったことは分かっていたが、この夏前くらいからいよいよ病的になってきて、とうとう重症の肝炎になって緊急入院、死ぬかもという状況から(おそらくなんらかの治験を受けて)奇跡的に快復、今月のはじめに退院した。 しかし、経過からみて彼は明らかにアルコール依存症と考えられる。 退院して独居である。その後の経過はほぼ分かりきっていた。そしてそのとおりになった。家族などといると「隠れ酒」をするのが依存症だが、独居なら隠れる必要もない。依存症という病気を甘く診てはいけない。 とはいえ、彼をきっちり看る家族はいない。 シャブ中(覚醒剤依存症)については離脱が難しくて云々と言われるが、アルコール依存でも同じである。シャブは違法だが酒は合法だというだけの違いである。 才能があるし書いていることは示唆に富むことも多いので追いかけているのだが、このまま依存症から
ここのところ親しいかたのご家族や知人の訃報が続いて、しかもほぼ同世代のかたばかりである。とくに相方のほうの周囲で続いている。 わたし自身もずっと考えていることであるが、ガンなどの慢性疾患でじょじょに弱ってきて、消えるまであるていどの準備時間がある場合は、あとしまつを自分でするなり家族に指示するなりできる可能性があるが、不安なのは脳血管障害や心筋梗塞などの急変する疾病や、いろいろな事故や災害での突然死の場合である。 昨夜はそんなことを二人で話していた。 わたしは10年近く前に公正証書遺言を作成している。一般的なリビングウイルもすこし書いている。ただ、たとえば自営業であるが公益性のあるわたしの事業の閉鎖処理をどうするかとか、年齢のわりにはかなりアクティブなネット関係はどうなるとか、些少ではあるが株や投信などがどこにどれだけあるのか、生活のこまごまとしたものをどうするのかという話である。 一般的
注目されるニュースがあると、同様のニュースがいつも以上にピックアップされてよけいに目立つ、つまり「多い」のではなく「多く報道される」傾向になって、人民には「多い」と印象づけられるというきらいがあることはじゅうぶんに承知したうえで、自分の仕事の回りで見ていても、やはり高齢者の、おそらく年齢に起因すると思われる交通事故はある。 ブレーキを踏んだが停まらなかったというものの、おそらくほとんどはアクセルとブレーキの踏み間違いにちがいない。 そもそも、わたしは18歳になってすぐに自動車免許をとったが、18歳を待って免許を取りにいった者はそれほど多くなかった。わたしが自分の車を持ったのはハタチ過ぎ。そのころ女性ドライバーはじつに珍しかった。 つまり、いまの高齢者のかたは、運転することが仕事であったかた以外では運転経験がそれほど長くないのではないかと、もちろんこれはわたしの勝手な推測ではあるが、だからあ
さきほどFacebookの友だちのアカウントの発言でご本人が亡くなったことを知った。あらかじめご本人が指示していたようで、長女さんが「代筆」として逝去を告げられたのだ。 それくらい用意周到にされていたかたなので、おそらく今後のご自分のアカウントの処理についても長女さんに指示しておられると思う。無念ではあるが、病気の進行にあるていどの時間があったので、冷静に後始末を考えてこられたのだろう。じつにご立派だと思う。 もし私が同じような境遇になったら、このかたをお手本にしたいと思う。 問題は、心筋梗塞や脳血管障害など、ごく短時間のうちに、用意をする余裕もなく逝ってしまった場合だ。ということは、リビングウイルとして、SNSやブログの処理について家族に伝えておくか、書面にして残しておく必要があるわけだ。 などということを、じつに身に染みて思うような年齢になってきているのが、本心では寂しくて、辛い。
全国ネットもローカルニュースも投票日が近づいてきて「注目の選挙区」などというのをやってる。 しかし、誰が注目してるのかね。 選挙関係者はもちろんだろうが、ほかにはいるのか。国民は、自分の選挙区の情勢には興味があるかもしれないが、よその選挙区のことは興味あるのかね。 私は、ない。 そうやって報道することで、われは選挙報道しているのだと、じつはメディアのなかの人だけが「注目」していると自己満足しているだけなのではないか。 そんなことで電波や紙面や時間をとってるのが無駄だとは、だれも気づかないのだろうか。 政党が競っているお祭り騒ぎ選挙区より、先日たまたま行った大阪市内で、公明党と共産党の候補しかいない選挙区があるのに驚いたのだが、そういう、報道するのにかなり難しいところはメディアは避けてるよね。 まあ、メディアにとっては選挙はタナボタのお祭りかも知れないねえ。
病院は病気を治療するところであって介護をするところではない。介護施設は介護をするところであって生活全般の世話をするところではない。 もちろん病院や介護施設で仕事をしているスタッフはそれぞれのプロである(はずだ)。しかし、その人たちは生活をみるプロではない。 本人や家族の期待と現実の病院や介護施設の状況には大きな齟齬がある。その説明がほとんどなされていない。だからなにかトラブルや事故があるともめる。 在宅で、家族が一対一で介護していても事故は起きる。夜間帯に一人で50人のかたに対応している施設ですべてに目が届くわけがない。医療でも同じだが、事故とミスは区別して考えなければならない。 昨日の日記にも関連するが、よいサービスには金がかかる。安いそれには安い理由がある。LCCやファーストフードと、医療や介護も理屈は同じだ。 しかしなかなかこういう本音は言いにくい。
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