郵便局長の採用試験の志願者に助言し、合格者から現金を受け取っていたとして、日本郵便が大阪市西成区内にある郵便局の当時の男性局長(61)を懲戒解雇したことが同社への取材でわかった。処分は昨年3月。元局長は朝日新聞の取材に、「12人から現金と商品券で計約650万円を受け取った」と明らかにした。 日本郵便近畿支社や元局長によると、元局長は2010年から昨年1月まで、同支社が郵便局長を外部から公募した際、大阪市内の局を志望した10人以上に応募書類の書き方や採用試験の面接の受け方を指導。合格すると「紹介料」や「謝礼」として現金や商品券を受け取っていた。 同支社は「11人から計405万円を受け取ったことを確認した」と説明。11人のうち8人は現金、3人は商品券を渡したといい、現金は8万~80万円を第三者の女性名義の口座に振り込ませていた。元局長は取材に「現役の局長が金を受け取るのはまずいと思い、知人女性