序論 宗教と戦争を考える 鈴木董 宗教とは何か 「不殺生戒」と戦争 一神教系の「不殺生戒」と戦争 非戦論から聖戦論へと変容したキリスト教 ユーラシア東方の宗教の戦争論 宗教と戦争の関わりを知る意義 第一講 キリスト教の戦争論 黒川知文 ――聖書と神学、クリスチャン(トルストイ、内村鑑三、ヴェーバーほか)の言説から 聖書における戦争観 「非戦論」から「正戦論」「聖戦論」へ 再洗礼派とカルヴァン派の戦争論 トルストイの戦争論① 『セヴァストーポリ三部作』と『戦争と平和』 トルストイの戦争論② ガンディーが感銘を受けた『インド人への手紙』 内村鑑三の戦争論① 日清戦争「義戦論」から日露戦争「非戦論」へ 内村鑑三の戦争論② 開戦後は戦争の是非を「論争すべき時にあらず」 内村鑑三の戦争論③ 再臨運動と「真の平和」の希求 第一次大戦期に変貌したヴェーバーの戦争論 戦争協力で対応が分か